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全部親が私にやらせたものだ・・・・
悔しさでしかない。
私から始めたものなんてない
そもそもそんな余裕がなかった。
いつしか希望を持った時期もあったけどそんなの忘れた。
ペコさんの笑顔は向日葵みたいに眩しいんだ。
元気をくれて。
向日葵・・・。
ひまわり
何だろう胸の内がモヤモヤする。
『忘れた何か』なのだろうか。
兄はこれを知ってる?
親は??
回る視界に息を止めているとぼやけ
_______私は世界を見失った。
――――戒斗side
女は見た目や筋肉の割に大技も出来た。
素直にコイツはやる奴だと思った。
でもそうではないみたいなだ。
ペコの笑顔を見て悩ましい顔になる。
それだけでも目を疑うにも充分だったのに不動のまま立っていた足が
カクンと落ちるかのように折れて地面に倒れた。
あまりにも自然であまりにも綺麗で
誰一人と反応できなかった。
俺は少し遅れたが先に反応して抱き起こした。
反応はない、貧血なのだろうか
そう思うが彼女はまるで植物かのように・・いや
綺麗なその顔からして人形のように生気がなく精巧な機械のようでもあった。
とりあえず暗くなるのもまずいしこのまま外に居るわけにもいかない。
抱きかかえてバロンのたまり場へ。
・・
それでも当たり前のように目を覚まさない彼女の元に現れたのは
ザックだった。
「Aっ?!!」
額に汗をかいて駆け寄ってきた。
「あ、ザック!どうしたの?」
「おい、戒斗!Aに何があった?」
今にも食い掛かってきそうなザック
「落ち着け、貧血とかの簡単なモノだろう。」
俺は、なぜかコイツが『踊った』ことをザックに隠した。
「あぁ、そっか・・」
安心したように口を緩ませてほほ笑むような表情になったザックは
何か知られたいない事でもあるのだろうか。
俺には関係ないことだがな。
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アイカ(プロフ) - 幸部若さん» なるほど! (2015年7月27日 23時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
幸部若(プロフ) - アイカさん» コメント有難うございます!佐野岳さんのtodayで40秒以内にクリーム〜の話を参考に17話書かせて頂きました(*^_^*) (2015年7月27日 23時) (レス) id: 9dc5aa830c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - 流石戒斗さんwww (2015年7月27日 23時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幸部若 | 作成日時:2015年7月5日 23時