【鎧武】おにーちゃんと俺『バロン』

19.寝時 ページ21

「そう言えば部屋開けてなかったな・・・どこで寝るんだ？」

「俺が決めるんですか・・・」

「一緒に寝ようよ！」

一応年頃の女なんだがと思ったがまぁペコと寝る安心感は抱けるだろうと思い



「三人で寝ましょうよ」


私の言葉に大笑いして「それ良いね！」ってペコが言って
「仕方ないな、今回限りだぞ？」とどことなく嬉しそうな戒斗さん。

――――ペコside

Aちゃんが隣で唐突に髪の毛バッサリ切るもんだから
僕が整えた。

綺麗な髪、あわよくば永久保存したいヽ(^o^)丿


まぁ半分冗談は置いといて、ザックが帰ってきた。
戒斗さんの適切な判断でAは気付かれなかったけど・・

あれは酷いよね・・Aは妹なんでしょ？・・・


「オムライス・・・」

頑張って練習を重ねたオムライス。
戒斗さんに教えてもらったオムライス。

今日も新たに思いの重なるオムライス。


今日もまた君のおかげで明るい世界、君の世界に光は届いてるのかな。

ケーキをほおばりながら君のほっぺにつく生クリームを拭う戒斗さん
まるで本物の兄弟みたいで、俺も混ざりたいって


「あー戒斗さんばっかズルイですよ！僕も！」

て、あーんって。


別に何も思わずに口開けて、可愛かった。

・・

時間も立っていい加減寝ないとねって時間になった。

寝る話してきた、三人で寝ることに。

Aをはさむのではなく戒斗さん中心だった。

でもなんだか家族みたいで嬉しかった。


Aだけじゃなくてオレも楽しんだよね・・・


二人はスッカリ寝てしまったが、俺は何だか寝れなくて二人の寝顔を見てると
初めて見たAを見たときより明らかに顔の筋肉が柔らかくなってると思う。


噛みしめすぎた幸せを忘れたくない。

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