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18.歓迎 ページ20

ペコお手製の




『オムライス』



すっげぇ上手い。

戒斗さんがこっそり教えてくれたのだけれどオムライスしか作れないらしい。
しかも戒斗さんが教えたのだとか。


「ペコ!すっごい美味しい・・人が作ったご飯食べるの久しぶり・・」

気付けば三歳の頃から自分で作ってたっけ・・

ご飯が本当に温かくて涙が出た。

「えっA?!」

バタバタと駆け寄るペコに

「ごめん、美味しくて・・・」

とポロポロと流れる涙は止まらなかった。

ペコにティッシュを出されて

「鼻ブーって!鼻ブーって!」

と言われて気づいて鼻をかむと戒斗さんに



「全く・・騒がしい奴らだな」


嬉しそうな瞳してますよ、と微笑んで教えるとハッした顔をしていつもの顔になった。


・・

「あー時間かけた・・」

あの後しばらく泣いちゃって、でも冷める前に何とか食べ終えた。

「ケーキ食べれそうか?」

聞いてきたので

「幸せなんで何でも入りますよ」

答えると

「だろうな」

って何気なしなドヤ顔を向けられた。


ケーキが運ばれて私の前において綺麗に切り分ける戒斗さん。


「この茶色いのはタルト生地を砕いたもので、ただ生クリームケーキだ」



と、フルーツはマンゴーやバナナが使われていた。



「いただきます・・・ん!!・・美味しすぎる・・ケーキってこんな味するんだ」


私の呟きにペコが驚く

「Aちゃん食べたことなかったの?!」

なんて


「うん、食べたことないよ?・・・」

「もったいない!これからは材料さえあれば戒斗さんがいくらでもつくってくれるよ!」


何の慰めなのだろうか、それに戒斗さんを巻き添え・・

思わず笑いが漏れた。


「何が可笑しい」

「いやぁ・・楽しいなって・・幸せだなって」

「良かった・・」そうペコが呟いたのも含めて


「ペコに会えてよかった、戒斗さんに出会えてよかった。
 これからも迷惑かけますがよろしくお願いします!」

と頭を下げた。


「良いよ!!迷惑かけて!」

「どちらかと言うとペコの方が迷惑かけそうだけどな・・・」


戒斗さんの言葉に何も言えなくなるペコ。





あぁ・・・やっぱり私って



_____「逃げよう!」________



――――お兄ちゃんと―――――



うんん、そんな事兄は言わない。誰も私の事助けようとしなかったもん。
俺は泣きながらでも前に進む。



__________強さを追う為に。

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アイカ(プロフ) - 幸部若さん» なるほど! (2015年7月27日 23時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
幸部若(プロフ) - アイカさん» コメント有難うございます!佐野岳さんのtodayで40秒以内にクリーム〜の話を参考に17話書かせて頂きました(*^_^*) (2015年7月27日 23時) (レス) id: 9dc5aa830c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - 流石戒斗さんwww (2015年7月27日 23時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:幸部若 | 作成日時:2015年7月5日 23時

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