◇ 猫の恩返し、一 ページ2
敦「わぁ…森ってこんなに静かなんですね…。」
『そうだねー…』
…私は何故敦くんが着いて来たのか知りたいけどな。
実は数十分前、ちょーーど敦くんとばったり会って、私の仕事について行ってみたいというので仕方なーーーく同行させただけです。
中也ファンの皆さん安心して下さい、移り変わったとかそういうのじゃないです信じて下さい。
「どうしたんですか、Aさん。」
『あ、いや、何でもないよ。』
まぁぶっちゃけ敦くんは普通に好きだし、別に一回断った時の敦くんのシュンとした顔が一瞬でも可愛いとか思ってしまったわけでは
「…主、顔が面白いことになってるぞ」
『五月蝿い』
面白いこととはどんな顔だ。鈴神も主に向かって失礼な態度をとるようになったものだ。
最初は 何でも命じよ とか言っていたのに…。
敦「そういえば、洟宮神社の方は如何ですか?結構依頼とか来てそうですけど…」
『うーん…、依頼の方は来るんだけど、中々神社のお守りが売れなくて…』
「いや明らかにあの変な卵のせ」
『ごめんもう一回言って?』
「…何でもない気にするな。」
敦くんは?マークを浮かべているが、あの素晴らしい卵を変な卵と言うなんて、ね。在るわけないよね。
と、そんなこんな考えている時。
「…A様、なんか…気配、感じません?」
雩鈴がそんなことを言った。
…ん? 特に何も感じないような…。でも雩鈴が言うのだから、何か感じ取れたんだろう。
『私は感じないけど…どんな感じ?』
「例えるなら…僕と同じ様な…」
雩鈴と同じ様なってことは、妖怪の獣ってことかな。私妖怪の獣系はよく読み取れないんだよね…。
『そっか。まぁ、大丈夫だよ。出てくるまでは…』
敦「Aさーん! 見てください猫ちゃん居ましたよ! こんな森に居るなんて珍しいですね。」
さっきから敦くんが話に入ってこないと思ったら、猫を追いかけていたのか。どんな猫だろうとその方を見てみると…
『…雩鈴、もう出て来たみたい。』
「…そうですね。」
敦「え?何がですか?」
敦くんが撫でている猫は、私達から見れば猫の妖怪にしか見えなかった。
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ふぃりあ(プロフ) - 獣兎さん» ありがとうございます!! そう言ってもらえてとても嬉しいです。´∀`*)b (2017年10月8日 17時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
獣兎 - 今迄この作品を読ませていただいてました。とても面白かったです! 更新を楽しみにしておりました*(^_^)* (2017年10月8日 16時) (レス) id: bba55528ae (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - 桜刀/夢悪蝶さん» ありがとうございます!!とても嬉しいです…、更新頑張ります! (2017年9月28日 21時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
桜刀/夢悪蝶 - 続編おめでとうございます! 文ストはあんまり見ないけど、ふぃりあさんの作品を見て興味をもちました! 投稿頑張ってください! (2017年9月28日 20時) (レス) id: 1ef74e7ff5 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - Maiさん» ココ、コメントありがとうございます!(・・、) そうなんですね!私も初めて知りました…。これで更新頑張れます。 (2017年9月19日 22時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふぃりあ | 作成日時:2017年9月17日 19時