私の希望の光 ページ16
私の人生に親友も恋人も必要ではなかった。
恋人は言語を覚える為に作ったようなもの、それが本物の愛だったのかと言われたら分からない。
冷たい血の海に浸る私。あのタコを殺してからも殺し屋としての道を進んでいくとあの頃は思っていた。
でも、Aに出会ってから全てが変わった。殺し屋だと紹介された私を見て驚きの声を上げたA。
「そんな反応初めてされたわ」
あのガキ共でさえ「ああ、殺し屋だな」という目線をしてたというのに。「少し変わった子ね」それがAへの第一印象だった。
2つ歳下にも関わらず、Aは博識だった。色々な��普通��を私に教えてくれた。
『お姉ちゃんが出来た気分』
私の小さい頃の話をした帰り道でAが言った言葉だった。人を殺した私を決して悲観せず、特別扱いせずただ純粋にその事実を受け入れてくれたAを人間として好きになるのはそう遅くはなかった。
初めてのお揃いのお財布も、初めて撮ったプリクラも嬉しかった。だからこそ「私はこのままこの子と一緒にはいれない。私は沢山人を殺した、純粋無垢なこの子とは釣り合わない」そう思ってしまったのだ。
死神と手を組んで、裏切ったあの日。暖かかった6ヶ月間は私には似合わない。私が似合うのは冷たい血の海の底。
ガキ共に言われ、私は怒り任せにこう返した。
「私の何が分かるのよ!!考えた事無かったのよ!!自分がこんなフツーの世界で過ごせるなんて!!弟や妹みたいな子と楽しくしたり、恋愛の事で悩んだり…そんなの違う。
私の世界はそんな眩しい世界じゃない」
そう言うと、Aは私の目を真っ直ぐに見てこう叫んだ。
『皆は世界一の殺し屋がイリーナを攫ったって知っても危険を承知で乗り込んできてくれたんだよ!!それは教師としてでも殺し屋としてじゃないイリーナの事を人間として好いてるから出来た行動でしょ!?
ずっと同じ世界にいてもつまらないでしょ!!世界は自分で変えていくのよ!!私達の世界にはイリーナが必要なのよ!!なんでそれが分からないの!!』
その時は、その言葉の意味はまだはっきりとは分からなかった。でも、カラスマに改めて言われてハッとした。
『私達の世界にはイリーナが必要』
私がどんな過去を持っていたとしても、Aは私を笑顔で受け入れてくれた。
私の大切な初めての親友。
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ゆあ(プロフ) - ミルメークさん» コメントありがとうございます！！妹ですか…、了解しました！落ち着いたら描きますのでお待ちください(*^^*) (3月30日 14時) (
レス) id: 055e3334f7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルメーク(プロフ) - 次は浅野くんの妹をイメージして作って欲しいです！ (3月14日 2時) (レス) id: b3b06100e3 (このIDを非表示/違反報告)
ミルメーク(プロフ) - お疲れ様でした！次回作も是非作って欲しいです！！！ (3月7日 22時) (レス) @page18 id: b3b06100e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - エリザベス四世さん» わざわざ長文でありがとうございます!!とってもモチベになります。後日談も出す予定なのでお待ちいただけますと幸いです!! (12月1日 7時) (レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 莉星さん» ありがとうございます!!後日談も出す予定なのでお待ちいただけますと幸いです!! (12月1日 7時) (レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあ | 作成日時：2023年11月27日 22時
