世界でたった1人の娘 ページ13
「Aさんは、初めて愛した女性です。幸せや笑顔が溢れる家庭を2人で作っていきたいと思ってます。Aさんじゃなきゃ、だめなんです。Aさん以外考えられません。
だから、娘さんを僕にください」
中学の時に、私に盾を突いた彼が頭を下げるとは思わなかった。それほどAのことが大切なのだろう。
「顔をあげてくれないか」
夕焼けのような、綺麗な瞳をした彼と目が合う。
「娘の事、君になら任せられる。Aの事、頼んだよ」
そう言って笑うと、2人は嬉しそうに顔を見合わせた。
「はい」
『ありがとう、お父さん』
「業くん、Aの事よろしくお願いします」
「任せてください」
「ふふ。学秀が聞いたら驚くわね」
『どうだろう…？式には呼びたいんだけどなぁ』
「きっと来るわ」
「良かったらご飯食べていくかい？家内の作る料理は美味しいんだよ」
『せっかくだし、食べていきなよ』
「そうだね。はい、お言葉に甘えさせていただきます」
Aと家内が楽しそうに料理をしており、私と業くんは私の部屋にいた。
「これが、Aの小さい時だ。と言ってもかなり見せられたそうだね」
「まぁ、そうですね。でも何度見ても可愛いです」
「…なんというか、君からの敬語はくすぐったく感じてしまうな。敬語使えたんだね」
「さすがにこんな場面で敬語を使わない人なんていませんよ」
「それもそうだね。業くん、改めて言うが本当にAでいいのかな？」
「Aがいいんです、彼女以外と作る未来なんて考えられません」
そう強く言った彼を見て、若き頃の自分を思い出した。それと同時に思い出す学園を作った頃の自分の姿。
「…あの子には、たくさんの我慢や苦労をさせてしまった。罪滅ぼしと言われても仕方がないが殺せんせーに手入れされてからはたくさんの時間をかけてきた。今までの時間を取り戻すようにね。
世界でたった1人の大切な娘なんだ、家内と2人で命を懸けて守ってきた大切なね。どうか、Aの事末永くよろしく頼むよ」
「はい。必ず幸せにすると約束します」
「任せたよ」
.
.
.
「ふ、あの子ももうそんな歳なのね」
「ああ。私達も歳をとるわけだ」
「業くんならきっと大丈夫よね」
「学秀と張り合うくらいの子だからね」
「…寂しくなるわね」
「きっとすぐに騒がしくなると思うよ」
「ふふふ。楽しみだわ」
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ゆあ(プロフ) - ミルメークさん» コメントありがとうございます！！妹ですか…、了解しました！落ち着いたら描きますのでお待ちください(*^^*) (3月30日 14時) (
レス) id: 055e3334f7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルメーク(プロフ) - 次は浅野くんの妹をイメージして作って欲しいです！ (3月14日 2時) (レス) id: b3b06100e3 (このIDを非表示/違反報告)
ミルメーク(プロフ) - お疲れ様でした！次回作も是非作って欲しいです！！！ (3月7日 22時) (レス) @page18 id: b3b06100e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - エリザベス四世さん» わざわざ長文でありがとうございます!!とってもモチベになります。後日談も出す予定なのでお待ちいただけますと幸いです!! (12月1日 7時) (レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 莉星さん» ありがとうございます!!後日談も出す予定なのでお待ちいただけますと幸いです!! (12月1日 7時) (レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあ | 作成日時：2023年11月27日 22時
