#２９２ ページ2
殺せんせーの首から出た触手が渚くんの首に触れた。
「…そんな気持ちで殺してはいけません。落ち着いて、笑顔で」
頬を伝い、涙が溢れ出す。殺せんせーの姿を見るのはこれが最後だからちゃんと見なければ…と、涙を拭いてじっと見つめる。
「さようなら、殺せんせー」
「はい、さようなら」
渚くんが全身で��礼��をするようにナイフを差し出した。
「卒業おめでとう」
そう聞こえた気がする。光の粒子となって殺せんせーの身体が天へと上っていく。
「…うっ、うっ〜…っ。
うわぁあああぁああっ〜〜」
まもなく0時になる。椚ヶ丘中学校の卒業の日。
一足先に彼等は、暗殺教室を卒業した。
.
.
.
『………』
目が覚めて、携帯の時計を確認する。
時間は5時半、太陽の光が輝いていた。
静かに腕を伸ばして、欠伸をする。
あの後、殺せんせーの面影を求めて教室に行き涙を流す皆の背中をさすっているといつの間にかみんな寝ていた。
私の机の上には何故か卒業アルバムとアドバイスブック、それと手紙が置いてあった。
その手紙を片手に、私は静かに教室を出た。
トイレで顔を洗って口をゆすいで、校庭の階段に座って手紙を開ける。丁寧なその字に瞳が潤む。
【Aさんへ
Aさんにはこの1年間色々とお世話になったので手紙を書く事にしました。生徒の皆さんには内緒ですよ!!!えこひいきと怒られてしまいますので。
4月のあの日、Aさんに助けて貰ったことは一生忘れません。あの従業員の方も中々やりますね…、私の擬態を見抜くとは。その後、ケーキと紅茶を一緒に飲みついついお話が弾んでしまいましたね。
オススメのスイーツ屋さん、それに合う紅茶や飲み物。沢山教えていただきました。本当に、ありがとうございます。
この1年生徒達や先生方だけではなく、Aさんがいたからこそ楽しかったのだと私は思っています。感謝してもし切れません。
多才なAさんなら、どんな人にでもなれるでしょう。
私の件であなた方の家族にはたくさんのご迷惑がかかる事でしょう。本当に申し訳ございません。その時は、遠慮なく大人を頼って1人で抱え込まないようにしてくださいね。
私のお友達になってくださり、ありがとうございます。
p.s.
業くんとの結婚式の際には私の席も用意してくださいね】
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ゆあ(プロフ) - ミルメークさん» コメントありがとうございます！！妹ですか…、了解しました！落ち着いたら描きますのでお待ちください(*^^*) (3月30日 14時) (
レス) id: 055e3334f7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルメーク(プロフ) - 次は浅野くんの妹をイメージして作って欲しいです！ (3月14日 2時) (レス) id: b3b06100e3 (このIDを非表示/違反報告)
ミルメーク(プロフ) - お疲れ様でした！次回作も是非作って欲しいです！！！ (3月7日 22時) (レス) @page18 id: b3b06100e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - エリザベス四世さん» わざわざ長文でありがとうございます!!とってもモチベになります。後日談も出す予定なのでお待ちいただけますと幸いです!! (12月1日 7時) (レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 莉星さん» ありがとうございます!!後日談も出す予定なのでお待ちいただけますと幸いです!! (12月1日 7時) (レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあ | 作成日時：2023年11月27日 22時
