幽霊の見える小学生になった件

件名:ミステリートレイン3 ページ15

とうとう摩訶不思議な列車旅が始まった。
車内は一室一室が個室になっていて、それなりの広さがあった。
「すごいすごい！」
『本当に』
列車はちょっとテンションあがる。
「駅みんなすっ飛ばしてるぜ」
「なんでも、終着駅までほぼノンストップらしいですから！」
「まぁどこが終点かは謎じゃがな」
「名古屋だよ。ネットで運行状況を調べれば、この列車の筋は見えるからな」
《おっ！俺があたってるみたいだよ？》
《萩すげぇな！》
そういえば予想大会してたな。
「それより気になるのは、この列車の走行中に出される推理クイズだな」
『そうだよね！どんなクイズなんだろう』
ワクワクする私(29)。
「噂だと、乗客の中からランダムで犯人役と被害者役が選ばれ、事件が起きて、現場の乗客全員が探偵となって、終着駅に着くまでに犯人を割り出すって趣向らしいけど」
へぇ。そういえばそうだったわ。
殺人おきておざなりになったんだけどね。
そんな話をしていると、扉がノックされた。
おお、おっぱじまるのか！
『はーい！』
立ち上がり、扉を開ける。
『…あれれ？』
予想通り誰もいなかった。
《始まってるみたいだな》
《封筒がおいてあるよ》
「どうしたの？」
『誰もいないんだよ！あ…』
「なになにー？」
少年探偵団が興味深そうに集まってきた。
扉を閉めて、席に座って封を開けると、予想通りの文面だった。
「“おめでとう！あなたは探偵役に選ばれました！10分後、7号車のB室で事件が発生しますので、捜査されたし！”」
横から覗き込んできたコナンくんがそう言う。
『スタートみたいだね』
さぁて。上手く事態が収まるかどうか。

《Aはアイツらと別行動でいいのか？》
『うん。死体の隣には変なのいるし。』
《あれも見えるのか。災難だな。》
『あれはなんなんだろうね。』
《事件が解決すると、いなくなるぞ。》
ならば。
未解決事件の場合あいつがさ迷うってわけかよ。
《Aちゃんはどこへいくの？》
ヒロくんが聞いてくる。
『とくに別に〜』
《一旦もどったらどうだ？みんな探してるかもだろ？》
《そそ。班長のいうとおりだ》
『そーだね。』
ぜってぇめんどいことになってるって！
[お客様にご連絡いたします。先ほど、車内で事故が発生しましたため、当列車は予定を変更し、最寄の駅で停車することを検討中でございます。お客様には大変ご迷惑をお掛けしますが、こちらの指示があるまで、御自分の部屋で待機し、極力外には出られぬようお願いいたします]
…ほらね

件名:ミステリートレイン4→←件名:ミステリートレイン2

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す