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『あれ、もしかして話聞いてない?』
『え…?話って…?』
『なんだ知らないんだ。
それならそれで都合がいいんだけど。』
私の疑問には答えてくれずに1人で話を進めていく様に益々わからない。
話ってなんだ、なんの話だろうか。
『まぁAは仕事に忠実だから気にしてこなかったんだろうけど。
それの中身わかる?』
それとはきっとアタッシュケースの事だろう。
視線を落とし、少し考えてみた。
中身はなんだろう。
この仕事を初めて引き受けた時から中身は見るなと言われていたから見ようとはしてこなかった。
だからいつも気になっていた。
『いえ、わかりません。
クスリ、とか…毒物とか…あと武器とかですか?』
『何時もならそうなんだけど。
開けてみなよ。』
何時もなら、とゆう言葉が妙にひっかかった。
アタッシュケースのロックを外し、恐る恐る開いてみた。
携帯のライトで照らした中身は意外にも空っぽだった。
『え、何も入ってない…どうゆうことですか?』
『説明するのもめんどうだし、簡単に言うと今回の取引の代物はAだよ。』
そのたった一言があまりにも現実離れしていて、理解ができない。
私が取引の代物って、一体どうゆうことだ。
『なんで私が』
『俺が気に入ったから。
ただそれだけ。』
『…それだけ?』
『そうそれだけ。不満?』
『いや不満とゆうか…なんとゆうか、……何故?』
『さぁ、俺にもよくわからないけど気に入ったんだから仕方ない。』
あまりにも自分勝手で理不尽すぎる理由で誰が納得するのだろうか。
否、出来るはずがない。
『私は嫌ですよ…!?
そもそもなんで、…誰が決めたの!?』
『誰って、俺だけど。』
『いやだよそんなの!』
『Aには拒否権なんてないから。』
『そんなの…っ!!』
あまりにも酷いと言いかけた言葉は止まった。
口元に無理やり押さえつけられる布と鼻腔を刺す薬品の匂いを最後に私の意識は暗闇へと引きずり込まれた。
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結梅(プロフ) - 更新楽しみに待ってます!! (2020年6月3日 9時) (レス) id: 1228fc8387 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - 楽しみに待ってます! (2020年2月23日 3時) (レス) id: 93c5d350f5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - クラピカぁあぁあっ!なぜ殺したぁあぁあ!! (2019年10月31日 23時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
ハオミン - キルアのかわいさに脱帽した (2019年7月25日 7時) (レス) id: 228eb0b481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カエデ | 作成日時:2019年7月23日 4時