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新学期早々とゆうことも有り、学校は午前で終わったが、私はその足で部室へと向かっていた。
特に、部室でやることはないけど、この学校で唯一私が落ち着ける場所だった。
『ぇ…なんで』
いつものように部室のドアを開けるとそこには何食わぬで部室にいるクロロ先生の姿があった。
『ああ、やっぱりここに来たんだ。』
『…どうゆうことですか。』
『他の先生に聞いたんだ。
放課後になると必ず下校時刻まで部室に居るって。』
『私に何か用ですか?』
『俺はこの部活も顧問になったから挨拶をしようと思ってね。
これから宜しくね、Aさん。』
『…ええ、宜しくお願いします、クロロ先生。』
胡散臭い笑顔に、裏のありそうな言葉。
私はそんな考えを隠す様ににっこりと笑って見せた。
部室には私とクロロ先生の2人だけで、この時ばかりは部員が居ないことを恨んだ。
***
日が傾き、部室には橙色の陽射しが差し込み始めて、私は眠りから覚めた。
ゆっくりと長い伸びをし終えて、漸く私は新しい顧問であり担任のクロロ先生の存在に気づいた。
少し離れた席に座り、本を読む姿は絵になっていて、自然と視線が釘付けになった。
顔は悪くないんだけどなぁ…。
思わず口から出そうになった言葉を何とか飲み込み、私は机の横から下げていたカバンを肩にかけ、部室を後にした。
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結梅(プロフ) - 更新楽しみに待ってます!! (2020年6月3日 9時) (レス) id: 1228fc8387 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - 楽しみに待ってます! (2020年2月23日 3時) (レス) id: 93c5d350f5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - クラピカぁあぁあっ!なぜ殺したぁあぁあ!! (2019年10月31日 23時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
ハオミン - キルアのかわいさに脱帽した (2019年7月25日 7時) (レス) id: 228eb0b481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カエデ | 作成日時:2019年7月23日 4時