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『こうも唐突に呼ばれていたら彼女を作る暇なんてない。』
『それって要は私のせいじゃん。
うっわ、すごい申し訳なくなってきた。
ごめん。』
『だが、俺には好きな奴が居るからな。』
『…え、嘘。まじで?』
『ここで嘘をついてどうするんだ。』
『まあ、そうなんだけどさ……クロロに好きな人かぁ…きっと可愛い人なんだろうなぁ』
どんな人なのかわかんないけど、想像が広がる。
あ、もしその人とクロロが付き合ったら会う回数減らさないと相手に悪い。
『どんな人なの?』
グラスに入っていた残り少ない酒を一気に飲み干すとゆっくりとクロロは語り出した。
『そいつとは昔馴染みで、見ていて飽きない。
一緒に居ると落ち着く。
そんなやつだ。』
『へぇ…可愛い子なの?』
『そうだな…どちらかと言えば、綺麗なほうだな。
だが、ころころと変わる表情を見ていると愛らしい。』
クロロがこんなに誰かを褒めるなんて珍しい。
そんなにその子のことが好きなんだとわかる。
『だが、そいつはよくダメな男に引っかかっては泣いているんだ。
可哀想だろう。
俺なら泣かしはしないんだがな。』
『ちょっとまって…それ、え?』
『泣いてるところを見るのは辛いが、何よりも新しい彼氏ができたって報告されるのが一番辛い。』
『いや、ほんと申し訳ないです。ごめんなさい。』
『誰もAだとは言ってないだろう。』
『ふざけんな、ここまで話といて違うはないだろ。』
『そうだな…じゃあ』
そう言って、手にしていたグラスをテーブルに置くとクロロは私へと顔を向ける。
『俺は、Aが好きだ。
お前を泣かせないと約束しよう。
だから、俺の彼女になってはくれないか?』
バーの淡い光に照らされた穏やかな笑みが色っぽくみえて、不覚にもドキッとしてしまった。
『…泣かせたら許さないからね。』
『泣かせないから安心しろ。』
優しく私の頭を撫でる手が嬉しくて、クロロに笑いかければ、私とクロロの影が重なった。
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結梅(プロフ) - 更新楽しみに待ってます!! (2020年6月3日 9時) (レス) id: 1228fc8387 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - 楽しみに待ってます! (2020年2月23日 3時) (レス) id: 93c5d350f5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - クラピカぁあぁあっ!なぜ殺したぁあぁあ!! (2019年10月31日 23時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
ハオミン - キルアのかわいさに脱帽した (2019年7月25日 7時) (レス) id: 228eb0b481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カエデ | 作成日時:2019年7月23日 4時