【キルア】誰にも渡さない ページ12
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『なあ、今日一緒に出かける約束だっただろ。』
『え、そうだっけ…?』
『忘れてたのかよ!』
そう言って、頬を膨らませて、拗ねる少年を私は知らない。
『そんなことより、あなたは誰?』
私の質問に少年は動かなくなった。
私の質問がいけなかったのだろうか。
でも、本当に目の前に居る少年に私は見覚えがない。
『また俺のこと忘れたのかよ。
俺は、キルア。』
『キルア…?』
その名前に聞き覚えはないし、またっていう言葉が気になる。
私が、キルアという少年のことを忘れてしまったことは何度もあるってことでいいのかな。
『ほんと、Aは忘れっぽいな。』
『えへへ、ごめんね。』
なんだ私が忘れっぽいだけなんだ。
でもなんで、こんなに胸がモヤモヤするんだろ。
『なあ、A。』
『どうしたの?』
『Aだけは、俺のそばにいてくれるよな?』
『? うん、いるよ。』
『そう言ってくれるって信じてた。』
嬉しそうに笑うキルアの浮かべる笑みは、なぜだか怖くて、どこまでも沈んでしまそうな程に深い海のような瞳をしていた。
私はこのキルアというなの少年を信用してもいいのだろうか。
そんなことを考えてしまうのは何故なのか。
『Aは誰にも渡さない。
俺とずっと一緒にいればいい。』
『え、?』
さきほどの、怖い笑みを感じさせない穏やかな笑みに、私の背筋は凍りついた。
そんな私などお構いなしにキルアはとても優しい口づけを落とした。
〜〜〜〜
ちょっとヤンデレじみたキルアがみたかった。
イルミの影響で、軽度なヤンデレに育ってくれたらいいなってゆう作者の願望です。
きっとみなさんもキルアのヤンデレ好きですよね。(押し付け)
苦手な方がいらっしゃったら申し訳ないです。
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結梅(プロフ) - 更新楽しみに待ってます!! (2020年6月3日 9時) (レス) id: 1228fc8387 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - 楽しみに待ってます! (2020年2月23日 3時) (レス) id: 93c5d350f5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - クラピカぁあぁあっ!なぜ殺したぁあぁあ!! (2019年10月31日 23時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
ハオミン - キルアのかわいさに脱帽した (2019年7月25日 7時) (レス) id: 228eb0b481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カエデ | 作成日時:2019年7月23日 4時