マネージャーは猫が好き

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急に現れた烏野の主将


彼は仁花ちゃんを庇うように私から遠ざけ
私を睨んだ




澤村「うちのマネージャーを泣かせるなんて
許さんぞ！」


「なんだなんだ？」




ゾロゾロと集まってくる選手たち

仁花ちゃんの泣き声が聞こえたのだろうか



仁花ちゃんはと言うと泣きながらもこの状況に慌てているみたい




『わ、私は仁花ちゃんに……』



「マネージャーをいじめてたのはお前の方だったのかよ！！」

「信じて損したぜ！」

「マネージャーなんか辞めちまえ！！」




私がマネージャーをいじめた……？

た、確かに仁花ちゃんが泣いたのは私のせいだ



私がいなかったら良かったの…か




涙が込み上げてきたのが分かり

つい私はその場から逃げてしまった





あんな敵意むき出しの目線をたくさんの人から浴びせられたことは無い

耐えきれなかった



走って走って学校からとび出た





やっぱりマネージャーなんかしなきゃ良かった！！


及川さんなんて信じなければ良かった！！




ずっと1人でいればよかったんだ！！

その方が傷つかないし
頑張る必要も無い！！




目から沢山の涙がこぼれ落ちた






走って走って、


十字路を飛び出した時
視界の端にヘッドライトの強い光が見えた





次の瞬間視界が真っ暗になり、
遠ざかる意識の中大人たちの騒ぐ声が聞こえた

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