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伍拾壱話 ページ5

『次の任務はこっちであってるの………?』


「ソウダ、早クシロ。新シイ任務ガ次々入ッテイルゾ!」


『あぁ、合同任務ね………』


「頑張レ、当分八休メナイカラナ!」


『また睡眠時間が減るよ』


「一ヶ月二、一分寝タラ大丈夫ナ体二ナルカモナ」


『そうなりそうで、逆に怖いよ……』


今でも一週間に一時間寝たら大丈夫な体なのに……
それが、一ヶ月に一分って………それほとんど寝てないじゃん。


「Aガ倒レタラ、俺ガマタ怒ラレル……」


『大丈夫!大丈夫!』


「絶対、心ニモ思ッテナイダロ!」


宙がバサバサと頭上で抗議の声をあげる。


走り続けると、辺りはスラム街の様な光景が続くようになった。


『日が暮れてきたね、任務地はもうそろそろなの?』


「ソウダ、急ゲ!」




『―――ッ、ストップッ!!』



「ナンダ?」


『これは十二鬼月の気配じゃない、鬼舞辻無惨の気配だよ』


「ソウカ、本部ヘ報告シテクル!」


『ありがとうね』


宙は急旋回をし、今来た道を猛スピードで帰っていく。


ここはスラム街………人が居なくなっても表には出にくい。
鬼にとっては最高の狩場だろう。


私は陽の当たらない、スラム街の奥地へと足を踏み入れる。


『お久しぶりです、無惨様……』


「ふん、刀を抜かずに私の前に姿を現すか……A」


そこにいたのは、黒いスーツに身を纏った鬼舞辻無惨だった。


『貴方が私を殺すことは無いでしょう、今はね?』


「お前はいつも、警戒心も殺意も無いな」


『そうですね、だって貴方の事を信頼してますし』


そう言うと、無惨様は鼻を鳴らして歩き出す。


鬼殺隊の柱が鬼の長と仲良く隣を歩くのって…


『そういえば、無惨様はどうしてここに?』


「人間を鬼にしようと思ってな」


『人間を………何故?』


「ほら見てみろ、あの光景を」


無惨様が指さす方を見ると、そこには家族らしき人達がいた。


「嫌だッ、やめてよお父さんッ!? ごめんなさいッ、謝るから! ごめんなさいっ許してよ!!!」


少女が父親らしき人物に殴られていた。


酷い怪我だ………頭からは血を流している。


それを見ているのは母親だろうか、虐待を見て笑っている。


「人間は自分に都合の悪い事があれば、直ぐに暴力を振るう。社会的地位が低くても高くても関係はない。ああ言う環境下の子供は復讐心で強い鬼となる」


『…………ここは一つ、私にお任せあれ』

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尊い - 続きが速く見たいです (2022年3月26日 23時) (レス) @page11 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 続きが気になるぅぅぅぅうぅぅう!!!!更新楽しみにしてます! (2022年3月18日 8時) (レス) @page11 id: 04c952a5b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わんフル | 作成日時:2022年2月22日 8時

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