検索窓
今日:23 hit、昨日:5 hit、合計:49,992 hit

油断 ページ38

長谷部に連れられ
木の陰へ隠れる私達


『長谷部…怪我してる』

彼の頬を撫で
霊力を注ぎ込むが

「おやめください…主
霊力が枯渇してしまえば
貴方は帰れなくなります」

長谷部に断られてしまった

『でも…!!』

「俺は大丈夫です」

その瞳は揺るがなかった

『わかりました…』

私は大人しく身を潜めることにした

結局、戦場へ来たところで
何も出来なかった

寧ろ迷惑を掛けたのではないか?

そう思うと胸が痛かった


「長谷部!!!」

和泉守の声が響く

「残党がそっちに向かった!!逃げろ!!」

和泉守の追いかける先には
検非違使

おそらく大太刀だ

「主ここはまずい…逃げましょう」

『はいっ…!』

長谷部に腕を掴まれ
私達は逃げる


敵が見えなくなるくらい
私達は走った

息を切らしながら

「はぁ…っここまで…くればっ
大丈夫でしょう…ふぅ」

『はぁはぁ…そうですねっ』

和泉守がなんとか止めてくれているはず

『長谷部…血がっ…』

長谷部の腹部からは大量の血

きっと走ったせいだろう

「すみません…お見苦しい姿を…」

『やはり手入れを…!』

「大丈夫です…」

頑として手入れをさせてくれない長谷部

服ははだけ
刀も刃が欠けていてボロボロだ

どうして…


「俺は貴方が大事なんです」

私を優しく抱き締める長谷部

「好きです主。こんな時にすみません」

『ううん、私もねやっとわかったの…
本当は長谷部が1番好きだってこと』

抱き締めていた腕を離し
私の顔を驚いたように見つめる長谷部

「ふっ…良かったです…
貴方の口から好きという言葉が聞けて」

その瞬間
長谷部の唇が私の唇に触れた







「ははは…みーつけた」


私達はこの時完全に忘れていた

もう1人の敵がいたということを

いずれ地獄で…→←突飛



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
103人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 宙さん» ありがとうございます!素敵な作品だなんて光栄です>_<こちらこそ読んでいただきありがとうございました!! (2017年12月22日 22時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 連載お疲れ様でした!ヤンデレ大好きなので悶え苦しみながら見させて貰いました!!素敵な作品を有難う御座いました(*´∀`*) (2017年12月22日 22時) (レス) id: a57b441503 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 木野真奈さん» 無事に完結いたしました!はは…やりかねませんねwありがとうございます! (2017年12月20日 17時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)
木野真奈(プロフ) - 来れなかった間に終わってた・・・なんか、主さんが消えた後でショックすぎてみっちゃんが手当たり次第折りそうで怖い・・・お疲れ様でした次回作も読ませていただきます (2017年12月20日 16時) (レス) id: 088ecfe5cf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 有里雨さん» ありがとうございます!次作も頑張らせて頂きますね!こちらこそありがとうございました(*^^*) (2017年12月19日 0時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年11月2日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。