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30話 ページ30






「玄弥、お話しよう。」

「いつもおまえが一方的に話してるだろ。」

「それでも尚、話を聞いてくれるのは君だよ。」

「もう慣れたからな。」



はぁ、と溜め息をつくと今度は何だ?とAに問い掛ける玄弥。

もう最高に良い人。多分この世界で一番の常識と優しさを持つ男。(流石に盛ってる)








「……お前ら、双子ったって男女だろ…?一緒に寝たのかよ…」

「逃げるに逃げられなかった私を労って欲しい。」



玄弥はまじかよ…と零した。

そして流石にAのことが哀れになったのか、ポケットから一口サイズのチョコレートを取り出してAの机にちょこんと置いた。



「お疲れ。ほら、チョコやる。」

「わーい、玄弥大好き。」



Aは玄弥からチョコレートを嬉しそうに受け取る。



「……それ、」

「ん?」



玄弥はほんのり頬を色付けてAを見た。恐らく照れているのだろう。

何に対して照れているのかわからないAは不思議そうに玄弥を見る。



「あ、あんまり、言わない方が良いと思うぞ…」

「ん?何を?」

「…好きとか、そういう…」



最後の方は自分で言ってて恥ずかしくなってしまったのかボソボソと小声になってしまったがしっかりとAの耳に届いていた。

一瞬ぽかん、とした表情をしたAだったが、すぐにふはっ、と吹き出した。



「あはは、ごめんごめん。照れちゃったのね。可愛いなぁ。」

「お、お前なぁ…」

「でも私、玄弥のこと大好きだよ。勿論友達として。」

「……そーかよ。」



顔を赤らめた玄弥を弄るA。


でもAが玄弥のことを大切に思っているのは嘘じゃない。

自分の話を毎日毎日溜め息をつきながらも最後まで聞いてくれる彼の優しさに救われているから。

そしてなんやかんやで自分のことを理解して、助けてくれていることもきちんと知っているから。


Aは玄弥に感謝しているし、深い信頼も寄せているのだ。


























「(……馬鹿。)」

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とく(プロフ) - すごくいいお話でした…。涙が出るほど(笑) (7月19日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか - 貴方様は、神ですか? (2022年5月20日 16時) (レス) @page5 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
- 神作……… (2022年5月9日 15時) (レス) @page44 id: af8576bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - たまに………たまに原作を思い出すような描写があって……目から汗が……… (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - 炭治郎のシスコン具合がめっちゃ良かったです‼︎無一郎と有一郎がでて来るとか最高すぎます‼︎とっても良い作品ありがとうございますー! (2021年11月21日 22時) (レス) @page50 id: 378955c846 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年6月13日 19時

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