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『不死川、まず頭を上げてください』
そういうと不死川さんは頭を上げた
『私、怒ってないですよ』
元はと言えば、あの時、玄弥の話を始めたのは私だ
不死川さんは話したくなかったのにしつこく聞いた私が悪いのだ
『だって怒るのは不死川さんの方じゃないんですか?』
不死川「…は?俺ェ??」
『だって、あんなに話すのを嫌がっていたのにしつこく聞いたのは私ですから
だから、私もごめんなさい』
不死川「それとこれは違うだろォ、あいつが鬼殺隊に入っちまった以上あいつのことはいずれは誰かに聞かれる話だっただろうから仕方ねぇことだろうよォ
でも、俺がしたことは仕方ねぇじゃ終えられねぇんだぞォ」
『私、気にしていないですから!!』
嘘だ、本当はすごい気にしてる
毎日考えてる
『一時の迷いもきっとありますよ、お互い水に流しましょ?』
嘘だ、絶対忘れられないのに
……忘れられたくないのに
『それよりも逃げ出すように屋敷出ちゃってすみません、あの時は驚いちゃったので』
不死川「おい」
『はい?』
不死川「泣いてんじゃねぇかよォ
そんなに嫌だったならそう言えばいいだろォ…」
え?
泣いてる…?
自分の手を顔に持っていくと確かに濡れていて
不死川「本当にすまねェ…気ィ、使わなくていいからよォ
………もう、会うのやめよう」
『…え?』
不死川「俺は鬼殺隊風柱、お前は鬼殺隊響柱
ただ、それだけだァ、仕事の仲間だァ
俺にとって妹みたいでもなんでもない、それだけだァ
すまなかったな、じゃあな」
待って、行かないで
嫌だ、離れないで
また、甘味処行きたい
おはぎを幸せそうに食べてる顔を見ていたい
強面だけど優しい貴方に触れていたい
日々誰かのために傷を増やしていくかっこいい貴方に会っていたい
『待って!!不死川さんっ!!』
背を向けて去ろうとしていた不死川さんはこっちを向いた
行って欲しくない、その一心で私の足は動き出していた
そのまま私は不死川さんに飛び込んで腰に手を回した
不死川「…!」
『私、嫌だなんて一切思ってないですからっ
忘れられるわけないですけど、確かに驚きましたけど、嫌だなんて思えなかったですから!!
嫌なのは不死川さんと今までの関係がなくなっちゃうことですから…!』
不死川「…っ」
『だから、また一緒におはぎ食べましょうよ…!』
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心裕(プロフ) - 毎回更新楽しみにしています!何ので続けて欲しいです! (2019年11月8日 20時) (レス) id: f4990c4ae0 (このIDを非表示/違反報告)
みかんのかわ(プロフ) - 更新は続けて欲しいです!とても素敵な作品なので楽しみにしてます! (2019年11月8日 18時) (レス) id: bd0b20647b (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - 更新続けて欲しいです!この小説大好きなので!私はあまり被ってるのとか気にしないです。 (2019年11月8日 17時) (レス) id: 50f2a93112 (このIDを非表示/違反報告)
たまきゆら(プロフ) - 冷月さん» わー!!嬉しいです!これからも頑張ります! (2019年11月7日 12時) (レス) id: 210adaaa32 (このIDを非表示/違反報告)
冷月 - わー!!この話すっごく好きです!これからも頑張ってください! (2019年11月7日 6時) (レス) id: 0628a6c5b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たまきゆら | 作成日時:2019年11月5日 0時