か な で ろ 参 【鬼滅の刃】【不死川実弥】

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不死川side








素直になれって言われてもな…




『私、兄弟いなかったので兄弟喧嘩とかもしたことないのでわからないですけどね』


不死川｢じゃァ口出しすんなやァ｣




ほんとうるせぇ、帰れ




『でも、私たちは鬼殺隊です
明日の命があるかどうかもわかりません』




はやく、帰れ




『不死川さん、玄弥は呼吸が使えません』


不死川｢…は｣




呼吸が使えない…？

そんなやつが鬼殺隊にはいっていいのかよ

まともに戦えねぇだろ




『私たちは柱が無傷で倒せる敵相手でも玄弥は無傷では難しいかもしれません』


不死川｢…んでっ、鬼殺隊に入ったんだよ…あいつ…｣


『きっと、あなたが好きだからですよ』


不死川｢そんなわけねぇよォ
だって俺は｣


『玄弥に人殺しだと思われているから、ですか？』


不死川｢お前、なんで知ってるんだよォ｣


『少しだけ、お話聞きました
不死川さんはなぜ鬼殺隊に入ったか
鬼を滅殺することに異常なこだわりを持つのかよくわかりました』




…嘘をいえばバレるわ、あいつから話を聞いているわ

もう隠しようがねぇじゃねぇか


まぁ、でもこいつになら言ってもいいような、言いたくないような

…まてよ、なんでこいつには言っていいって思うんだ

弟のことについては誰かに言おうなんて思ったことねぇじゃねぇか


…くっそ腹立つ、もう何も言うな




不死川｢…俺の事は放っておけェ、もういいだろォ｣


『でも』


不死川｢放っておけっつてんだろォ!!｣




これ以上、お前が言うなら…



不死川｢次はお前を殴るかもしれねぇぞォ
腹立つんだよっ、お願いだからここから出ていけェ…｣


『…すみません、不死川さん』




これで帰ってくれ…




不死川｢…！
おま、何してんだよ、離れろ｣




響波は抱きしめてきた

ふわっと響波の匂いがした

少し、心臓が跳ねた気がした




『嫌なら殴っていいです、無理矢理でも引き剥がしてください
でも、私何故かわからないですけど不死川さんのこと放っておけないです
それに、不死川さん、なんでそんな悲しそうに言うんですか…！』




悲しい…？


俺が…？




それはあいつのことへの感情…？

それとも

こいつを傷つけたくない感情…？



不死川｢…｣




なぜ、俺は引き剥がすことができない

相手が女だから？

…いやそれはねぇな、女であっても引き剥がす




妹みたいだから？

それなら合点がいく








けど









なぜだか、妹だとは思えねぇ

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