【HS J】パパ活男の娘【水×赤】 (ページ21)

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変わらない真剣な眼差し

「ふっ、」

それに耐えきれず思わず吹き出す。

「そんな理由で？」

「真面目な理由なんだけど」

「お前、さっきの人の話からすると当初の計画みたいなのからだいぶ逸れたことしてんでしょ。明らかにヤバい職業なの、自覚してる？」

「してる」

真剣な表情から、またあの爽やかな笑顔に戻って続ける。

「もちろん、涼介が危険な目には合わせないよ。これからは不自由無く過ごせる」

「俺じゃなくて、裕翔は」

「大丈夫だよ。もし俺が死んでも涼介が生きていけるだけの金だって用意出来る。」

あぁ、俺と同じ目をしてる。
自分を大切に思っていない目

「そんな条件じゃ行かない」

そんなの、裕翔の勝手な我儘だ。

「今までずっと1人だった。そんな俺をまた1人にする可能性があるなら許さない。」

ゆっくりと裕翔に近づいた。
少しは、自分を大事にしようと思った？

「俺だって、裕翔のこと気に入っちゃってんだから」

ぎゅっと抱きしめたら腕が回ってきた。
さっきと同じ、でも違う裕翔の音がした。

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「ここどうやって降りんの」

「ここをこう行って、あそこの足場に」

「は？」

戸惑う俺を他所にどんどん進む。

「お手をどうぞ、お姫様」

「今更お姫様なんか戻れるかっての」

そう言いながらも、差し出された手を握った。

パパ活男の娘[完]