【HS J】パパ活男の娘【水×赤】 (ページ13)

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「よし、じゃあ和風パスタにしよ…」

メニューが決まって嬉しそうに顔を上げた中島さんとガッツリ目が合う。
別に変なことしてないけど、思わず目を逸らした。

「やぶー？」

気まずい空気が流れるかと思ったら、タイミング良くカウンターの後ろのドアから白い髪の男性が出てきた。

「あれ、裕翔来てたんだ。」

「あ、うん。薮くん今お客さんとこ行ってるよ」

やっぱり中島さんと知り合いな彼は、薮さんやさっきの人とは違い、エプロンを付けていた。

いったい中島さんはこの店とどんな関係なんだろ。

「注文良い？」

「はいよー」

お洒落なお店なのに、居酒屋みたいな返事でキッチンの人が注文を聞く。

少し落ち着いたら、ドキドキと胸が鳴っていることに気がついた。

真っ直ぐに俺を見つめる目は、隠したくて、自分でも掘り起こしたくない俺まで見透かしてるようで怖かった。

「あれ、光が表に出てる」

ふと背後から薮さんの声が掛けられた。
全く気づいてなかったから少しびっくりした…。

「おめーが中々料理取りに来ないからだよ！忙しいんだから早く運べ」

「はーい」

薮さんの緩い返事に忙しそうにまた裏へ戻っていった。

「薮くん、後で良いからあれ頂戴」

料理を両手にバランス良く持った薮さんに話しかけた。
常連ならではの“いつもの”ってやつ？

かっけぇなぁ。俺もそれくらい行きつけの店とか作りたい。

なんて呑気なこと考えてた。