第96話 3人で迎える昼食 ページ3
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やけに緊張した授業を受け、佑亮くんと一緒に昼食を食べる。
今日は噴水前にあるベンチで、一緒にご飯を食べた。
「…小笠原さんも、良ければご飯を−」
「いえ。私はこの後に食べますので」
私の提案を断った小笠原さん。
あの掲示板のことがあってから、妙に様子がおかしい。周りに気を配り過ぎているというか…。
「(そっか…。佑亮くんと2人きりでご飯食べてたら、また変な写真撮られるもんね)」
自己完結した私は、小笠原さんが作ってくれた出汁巻きたまごを口に入れる。
「Aくんのお弁当って、いつも小笠原さんが作ってるの?」
「あ、うん」
食堂で豪華に食べるのは心苦しいし、カフェテリアは−行きたくない。
「佑亮くんと、こうやってお昼ご飯食べる方が楽しいしね」
そう言い終えたあと、私はお弁当箱に目を向けた。
「Aくん…」
ぽつりと私の名前をつぶやいた佑亮くん。すると、突然抱きついた。
「ありがとう!僕も、Aくんと一緒にお昼ご飯食べるの楽しい!」
可愛らしい見た目と反して、思ってた以上に筋肉のついている腕。私を抱きしめる力が、より一層きつくなる。
「まっ…苦しい…」
「わっ、ごめんね…」
佑亮くんから解放された私。骨が折れるかと思った腕力に驚きを隠せない。
「お前ら、いつも一緒にいるよな」
そう言いながら突然私たちの前に現れたのは、草川拓弥だった。右手には、風呂敷のようなものが提げられている。
「今日、天気良いから外で食べようと思ってたんだよ。…隣、座っても良い?」
ぶっきらぼうに言い放つ草川拓弥。私は、そんな草川拓弥を見て快諾した。
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桜月(プロフ) - うめこんぶさん» わわ!ご指摘ありがとうございます(;´Д`A 引き続き、良い小説が書けるよう頑張ります!よろしくお願いします!d( ̄  ̄) (2018年12月23日 1時) (レス) id: 3c689d561d (このIDを非表示/違反報告)
うめこんぶ(プロフ) - 更新ありがとうございます!126話と127話が抜けてると思いました。これからも楽しみにしています! (2018年12月23日 1時) (レス) id: 0ab6ffd78b (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - ぱにぱにこちゃんさん» コメントありがとうございます・:*+.\(( °ω° ))/.:+ ゆるゆるっとですが、更新しますのでぜひ!よろしくお願いいたします♪ (2018年12月1日 1時) (レス) id: 3c689d561d (このIDを非表示/違反報告)
ぱにぱにこちゃん(プロフ) - 更新待ってますっ! (2018年6月17日 7時) (レス) id: e09c37547f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SORA | 作者ホームページ:https://twitter.com/SORA_39xx
作成日時:2018年5月29日 19時