story21*朝の甘〜い事件 ページ24
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恋を自覚した、翌朝_________
「んっ…………A、?」
「おはようございます、太宰さん。」
朝から随分と色気のある声を出す太宰さんを、布団の上からのぞき込みます。
眠そうな目と合うと、『おはよう』ってふにゃりと笑って云ってくる。
(か、可愛い………!)
それだけで、私の胸のときめきは朝から限界値を突破するのだった。
私の“ごはんですよコール”にむくりと体を起こすと、太宰さんは立ち上がって後ろを向いた私を抱き寄せた。
「朝から君の顔を見られるなんて、この部屋は天国だね……」
「だっ……!?」
ぎゅっと力を入れ、そのまま耳元で囁く。
その甘い声に耐えられず、少し後ろを向いた私に待っていたのは……
…………属に云う、“ほっぺちゅー”というやつだった。
「な、な、な!!?」
「ふふ、相変わらず可愛い反応だね。」
唇が触れたところを片手で抑え、私はそのまま尻餅をついてしまう。
そんな私ににこりと微笑み、太宰さんは立ち上がっていってしまった。
(な、なんなんですか今のはっ///)
あまりに刺激的な朝に、視界がくらくらしてきた。
このままだと倒れてしまいそうなので、私はシャットアウトしかけた意識を奮い立たせ、冷静を保った。
「だ、太宰さん……今日は確か、おやすみでしたよね?」
「ん?……うん、そうだよ。でも君は違うだろう?」
「はい。」
私は普通にお仕事だが、今日は太宰さんはおやすみのはず。太宰さんって休日に何するんだろう?
……………入水か、心中に誘ってるのか。
「太宰さん、道端で出会った女性に迷惑を掛けてはいけませんよ?」
探偵社の看板を汚すような真似はしてはいけない。
それは入社してすぐに国木田さんに云われたことであり、私もそう考えている。
太宰さんは迷惑噴出機だからな………本当は私がおやすみを合わせたかった。
「今度からはおやすみ合わせたいですね。」
「…………」
私が何気なく発した一言に、太宰さんがこちらを見て固まった。
また何か余計なことを云ってしまったのかと焦ると、彼は口角を上げ、意地悪く云った。
「それって、私とデートしたいってこと?」
その言葉に、私はフリーズする。
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早瀬『みぃあさん、リクエストありがとう!!』
作者『リアルガチでありがとうございます。』
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鈴蘭(プロフ) - ウナさん» 私も書いててひえええってなってます笑(?) (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - みそしる大臣さん» そんなドキドキをお届けできているなんて嬉しい限りです(^^) (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - SAKA0829093さん» ありがとうございます!ダラダラ更新で本当すみません… (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
ウナ - もうヤバイですマジでもうヤバイですよ!!!!ひええええってなります(?) (2019年4月3日 19時) (レス) id: 0bc8f10023 (このIDを非表示/違反報告)
みそしる大臣 - 夢主より僕の方が早くキュン死にしそうだ…心臓が持たない! (2019年3月30日 23時) (レス) id: 487407bef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴蘭 | 作成日時:2018年5月25日 1時