馬鹿みたいに、好き。

Final Addiction : 愛のカタチ ページ19

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Side of You





美愛「ほんとに言わなくて大丈夫？」


「病院行ってみないと、分からないし…」


美愛「そっか。待ってるからね、ここで」


「うん、ありがとう」




井上Aさん、のアナウンスで


入る診察室。


緊張で心臓がうるさくて仕方ない。


そんな私の表情を見てか


目の前の先生はふわっと優しく微笑む。





先生「井上さん」


「は、はい…」


先生「おめでとうございます、妊娠3ヶ月です」


「っ…ほんと、ですか？」


先生「はい！これから数ヶ月


一緒にがんばりましょうね」


「は、い…っ！」




最近少し熱っぽかったり、身体がだるかったり


なにより吐き気がしてきて


検査薬を使って陽性反応が出たものの


心配でやってきた病院。


優斗くんの奥さんの美愛さんについてきて貰って


瑞稀には知らせないまま今日を迎えた。


だって、もし妊娠してなかったら申し訳ないし


変に期待もさせたくなかったから。


でも、これできちんと報告できると思うと


すっごく嬉しい。




「美愛さん。妊娠、してた…っ！」


美愛「ほんと？！良かった！！


早速瑞稀くんに報告しないとね」


「へへ、そうだね」




確かにお腹の中にあるいのち。


どんな子が産まれてきてくれるのか


想像してるだけでも幸せだった。


瑞稀くん、どんな顔するかな？






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