*42話 ページ42
「……ぇ、ほんまにAなん??」
彼の言葉で、ふと我に返る。
考えるより先に、体が動いていた。
私は思わず、くろちゃんの後ろに隠れた。
尚、くろちゃんはちっさいため、私はほぼ隠れられていない。
「ごめん、話についていけないの俺だけ?」
うらたぬきさんの声に、皆、首を振る。
自分の事にいっぱいいっぱいで、他の人のことを忘れていた。
「しぃたけさんとセンラは知り合いなん!?」
興味津々と言った感じで、こちらに顔を向けてくるのは、坂田さん。
『知り合いっていうか……』
思わず声を濁す。
元カレとか言っても良いか分からないし、
何より皆困るだけだろう。
「まあ、皆落ち着きぃ、」
そう言ったのは他でもない、彼だ。
「落ち着けって言ったって…」
坂田さんは不満げだ。
「とりあえずは、自己紹介とかからやりましょって事。
Aさえ良ければ、俺らの関係も話すから。」
そう言って彼は私に目を向けてきた。
その瞳は昔よりも大人っぽくなっていて___
少し私はドキッとしてしまった。
『別に私は話しても構わないけど……』
そう言うと彼は優しく微笑んだ。
「じゃ、決定で。」
その笑みは昔と変わっていなかった。
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千風凛(プロフ) - 茉莉さん» 優しくないっすw (2019年7月15日 18時) (レス) id: 1e7a2b862f (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 千風凛さん» ありがとうございます(T^T)優しいです、、、 (2019年7月15日 16時) (レス) id: 297d89d9f6 (このIDを非表示/違反報告)
千風凛(プロフ) - 茉莉さん» www無理したらだめですよ (2019年7月1日 7時) (レス) id: 1e7a2b862f (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - ふらわぁさん» リプ遅れてごめんなさい!コメントありがとうございます!頑張ります! (2019年7月1日 7時) (レス) id: 570bf2a7a1 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 千風凛さん» めっちゃリプ遅れてごめんなさい!ごめんなさい、思ったより忙しくて、、、合作出来ないです。 (2019年7月1日 7時) (レス) id: 570bf2a7a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉莉 | 作成日時:2019年3月14日 17時