尊きモノ 「銀魂 神威」

7作戦変更 ページ9

神威が たった今、

神流の部屋で離している頃、

阿伏兎はそこから

10メートルほど離れた所で話を聴いていた。




作戦だからだ。
団長が神流を 見廻りと、

食事に誘っている間


阿伏兎が神流の部屋へ行き、

情報をつかむ。



コレを団長にやらせると、

あっという間に
部屋がめちゃくちゃになっちまう。

だから俺がやる事になったんだが。



(何やってんだ団長ォォ！！)

(誘うどころか、
もろ強制的になってんぞ！)


(これじゃ 明らかに不自然すぎる。

そんな言い方されたら、流石に神流も…)



神流「なん、で……？」


神威「いいから早く出てよ」


(おい、団長……。まさか、
作戦を忘れたんじゃねェだろーな…)


神流は今頭が真っ白だ。

なぜなら、いきなり神威が来て
部屋を出ろというのだから。


いつもならその逆、「入るよ」と言うはず。


とにかく、今は考えるより行動が先だ。

今にも殺されそう。団長の顔が恐い。

神流「…分かった。
分かったから殺さないでよ」


神流は部屋を出た。

神流「……出たけど、何かあるの？」


そこで神威はハッとする。

……今から何するんだっけ。



忘れちった。ま、いいや。


神威「あ、神流。
さっき阿伏兎が呼んでたよ。

会議室で 重要な話があるんだってさ。
早く行きなよ」

阿伏兎(おいィィ！！団長ォォォ！

話が全然違うじゃねーーか！！)


神流「え、ホントに？早く行かないと！

だからさっき
早く部屋を出てって言ったんだな？

そう言う事は早く言えっての！

ちょっと行ってくらーーーー！！」


阿伏兎は焦った。
作戦と話が違いすぎる。
団長、絶対忘れてただろ……。


しかも 何気に話が通ってるし！


……。

こうしてる場合じゃねェ……。
俺も急がねェと！！


作戦変更だ。

俺が神流に時間を稼いでいる間、

団長が中を調べる。

部屋めちゃくちゃにすんなよ…？

とにかく、今は団長に任せるしかねェ。




頼んだぞ、団長！！！

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