いかり4 ページ26
「……もう、占ツクなんか……」
……こんな占ツクなんか、嫌い。大嫌いだよ。
占ツクを見て、もう、私は嫌になってきた。
私はその場にあったメモ帳とペンをガッと掴み、吐き出すように文字を連ねた。
『今の占ツク、大嫌い。どうしてこんなことに』
怒りをぶつけようと走り書き。しかしその弾みで、メモを机から落としてしまった。慌ててそれを拾う。
「……あれ……」
メモを落とした弾みで、別のページが開いてしまった。それは、前に書いたページ……。吸い込まれるように、目を通す。
『それでは、占ツクにいってまいりますっ笑』
『はじめてのランキング入り!!やったぁ!!』
『●●●って作品、すっごい面白い……!!』
そこには、「楽しい」「大好きな」占ツクが詰まっていた。全部、私が書いたもの。以前の私が書いたもの……。
暫し呆然とした気分で、画面を見つめた。
……そうだ、ここは紛れもない「占いツクール」なんだ。
……占ツクのこと、大好き、なはずなのに。
メモと画面を、交互に見た。
上手く表せない感情が込み上げてくる。
今の状態への怒りと、それでも「占ツク」は好きだという、二つの感情が混ざり合う。
__私は、大切なものを見失うところだった。
占ツクの状態が悪いからって、すぐに嫌ってしまうほど私は占ツクと浅い付き合いはしていないんだ。
私は、占ツクの小説を楽しんで。
書くことを、楽しんで。
占ツクが、大好きだから、騒動が心配だったんだ。悪いのは、騒動。騒動を起こす、私たちユーザー。
……私は、嫌わない。
「占ツクに、平和になって欲しい……」
本当に、本当に、それだけを、思う。
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シリウス(プロフ) - よし、更新来た!後輩A、先輩の個人情報を掲示板に載せるとか…下手したら自分も特定されるかもしれないのに…こいつはネットやるべきじゃない(確信) (2017年2月16日 19時) (レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 冥界の管理人/風亜さん» あんなんが葉っぱに溢れ返ったら…どうなるか想像したくないですね… (2017年2月16日 0時) (レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の管理人/風亜(プロフ) - シリウスさん» この話では、無法地帯なフリー掲示板に無秩序なスレが立ってしまって、手に負えない状態なようです……こんなことが起きなければいいなあと思っています……(ノД`) (2017年2月16日 0時) (レス) id: bb8e6c546c (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 信者がいるから嫌われるのにね…後輩A最悪です…あと、本物の晒しスレは暴言ダメだけどね。 (2017年2月15日 23時) (レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
Rihu(プロフ) - 後輩Aをに(サッカーで培った)蹴りでもかましてやりたいです(((((( (2017年2月15日 20時) (レス) id: 69d8711b64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風亜/冥界の管理人 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huua/
作成日時:2014年4月6日 19時