母親の再婚相手の子供が超人気歌い手だった件について(utit)

にじゅーきゅー ページ40

そらるside

さ「待ってやー！」

坂田の声に振り向く。

そこには必死にこっちに向かってくる坂田。

....あれ？

そ「坂田、浦田くんは？」

さ「あぁ、ちょっと送れるらしいです。先に行っててって言われたんで...」

ま「あ、じゃあAと一緒じゃない？なんかあったのかな...」

嫌な予感がする。流石に無いとは思うけど...

浦田くんAのトラウマとか知らないし...

嫌な予感は不安に変わり、押し寄せてくる。

そ「2人とも、待ってて！」

ま「ちょ、彼方さん！？」

居ても立っても居られずに、来た道を戻る。

お願い、予感が外れて...！




その願いも虚しく、道の端にちょこんと置かれたベンチに座るAに浦田くんが覆い被さっていた。

急いで近く。

そ「A！」

『あっ、兄さん...』

浦田くんから庇うように2人の間に立つ。

そ「浦田くん、Aに何してたの...？」

う「え、えっと...その...」

浦田くんは赤面し、口を籠らせる。

『何もされてない！』

Aは早口に言った。

『そ、その...し、下着が、見えてたみたいで...人目に付くと、あれだから...その...』

一瞬考えて我に帰った。

辻褄があった。

う「......もしかして俺がAを襲うと思ったんですか？」

浦田くんからのジト目...

申し訳ない...

そ「だ、だって、こんな現場見たら誤解するじゃん...！」

『てか兄さん、気づいてると思うけど浦田さんに女だってバレたよ？』

う「ま、だからって変わるものも特にはないけど...」

待って？浦田くん理解力高くない？

さんじゅー→←にじゅーはち

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す