【ハイキュー!!】いつの日の道はこれから【短編集】

鈍感ラバーズ・４ ページ9

*


「……あー、Aと、あと天童の言いたいことはわかったから。なんか、ごめんな？ 気づかなかった」

「っ、いやいいの！ むしろ今気付けてもらえて万々歳だから！ うん！」

「でもさ、男子寮に入るのはさすがに無理そうだから他の方法考え――」

「あーA!! いたー!!」


英太くんの声を遮ったのは部活の友達だった。持ち前の肺活量を発揮して、たちまちその声で周囲の視線を集めている。


「教室にいないと思ったら！ 今から緊急ミーティング、土日の活動について！」

「ああごめん、私日曜は休」

「ほら早く行こう!!」

「…………」


残っていたカレーを一口でかきこんで、それから水をあおって飲み干す。

ガタンと私は立ち上がった。


「ごめんね、呼ばれたから行ってくる。後片付け頼んでいい？」

「あ、ああ、頑張れよ」

「本っ当にありがとう英太くん、大好きありがとう!!」

「なっ……」


ばたばたと慌ただしく私は人ごみを駆け抜けて、「おそーい」と文句を言う友達の元に謝りながら行く。

この時急いでいて、しかも英太くんと付き合う上での最大の問題が解決したことに浮かれていて、私は自分がしでかした爆弾発言などまるで気にしていなかったし、忘れてさえいた。

自分の発言など覚えていなかったのだ。


*


「わーAダイタンだね、さらっと爆弾投げて行っちゃった」

「…………」

「で、感想はどうよ英太くん？」

「…………」



知らねえよ、と彼は悪態をつきながら、赤みのさした頬で言ったのだった。


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瀬見くん大好き(遺言)


え、だって瀬見くんいいでしょ？ ていうか白鳥沢は今の5倍流行ればいいと思います流行れ。

とりあえず夢主が男子寮に潜入する話が書きたいです。

瀬見くんの悩みに絡めて彼女さんの話してたらいつの間にか天童が登場してました。不思議。
覚好きよ大好き(遺言)

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