10:色褪せることのないこの気持ち ページ10
「あーあ…まぁーた薬増えちゃったや。」
帰りに買い物に行ったのだが、薬を取ってくるのを忘れてしまった。処方箋の紙を持って来た道を戻ると、太宰くんが昼とはまた別の女の人と歩いているのを見つけた。
「彼女と別れて私にしよーよー治ぅー。」
「うーん…彼女もまだなぁー。」
「えー、だって治の浮気に文句言わないんでしょおー?じゃあ良いじゃん。」
「文句言わないから…君とこうして遊べるんだよ?」
文句言ったら止めるの?バカバカしい話だと思う。言ったら言ったで面倒くさがるんでしょ?私が悪いって言うんでしょ?
実際悪いのだろうけど…、それでももう少しだけでも見てくれても…良いんじゃない?
人間らしくなくロボットの様な人形みたいになったとしても…、もう少しくらい向き合ってくれても良かったじゃん…。
「ロボットの様で人形みたいな彼女でも、まぁ今は役に立つからねー。」
なら、まだいられるんだね。死ぬまでにいられるんだね。それなら…
「良かった…。」
とっとと処方箋された薬を受け取って、帰宅してすぐにご飯を作った。その間に太宰くんは帰ってきた。さっきの女の人と昼間の女の人の香りを付けてね。
「おかえりなさい太宰くん。」
「ただいま。」
どんな女性といても、会っていても結局は帰宅する太宰くん。なんで朝帰りしないのだろうか…それはまだ私のことが好きってことで良いのかな…。
「今日は贅沢に蟹を使ったよ。」
「ホントかい?ありがとうA。」
嬉しそうな太宰くんを見てると私も嬉しい。初夏ももうそろそろね太宰くん…、来年も一緒にいられると…良いんだけどね。
「ずーっと一緒にいられると良いね。」
「何言ってるんだい?ずーっと一緒に決まっているだろう?」
タイムリミットが決まっちゃったの。
死ぬまでは…
ずーっと一緒にいられると良いね。
11:ねぇこっちを見て?目を見て?→←9:どうかしてるのは貴方じゃなく私
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人生楽しんだもん勝ち - めちゃくちゃ泣きました、こんなに泣いたのは久しぶりでした。素敵な作品をありがとうございます。 (2021年8月3日 14時) (レス) id: 0301fd6d5d (このIDを非表示/違反報告)
シュメール人 - なんか、、やばい、、、、、 (2021年5月18日 1時) (レス) id: b636df43a5 (このIDを非表示/違反報告)
星 - コメント失礼します。凄く感動しました。素晴らしい作品を有難うございます。 (2020年5月4日 18時) (レス) id: 43b5f5b23e (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 占ツクみて何年も経ちますがこんなに泣いたの初めてです…最高の作品でした!!本当にありがとうございました。 (2020年5月3日 23時) (レス) id: 0ebbee04e8 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 泣きすぎてやばいです!呼んでいた1時間があっという間でした!本当にありがとうございました! (2020年1月4日 2時) (レス) id: 29d08050fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月6日 2時