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しばらく林を駆けていると、視界が緑から茶色に変わった
高くそびえ立つ眼前の崖、その上には
「総悟!!!」
「神楽ぁ!!!それ将軍のペットだから!お前とは違うボンボンだからぁぁぁ!!」
「銀時!?」
崖の上には総悟と女の子が、瑠璃丸と…何あれどっから手に入れたの!?くらいの巨大カブトと対峙していた
そして同じ崖下には、銀時達と近藤さん達が
「A!お宅のサディストどうにかしろ!!」
「…っ、言われなくても!」
そう言って私は崖に手をかけた
それを銀時が阻止しようと私の肩を掴む
「おいおい正気か!?これ登るってのか!?」
「だって総悟が!!」
「…っ」
私の言葉はそこで止まった
一瞬、銀時の表情が強ばったのがわかった
「…銀時?」
「そうだ!侍が力を合わせればこんな壁乗り越えられる!!!!」
私の声は近藤さんの馬鹿によって遮られた
「っ、やっぱり俺が行く!お前はここで待ってろ!俺が行く!!」
「馬鹿にしないでよ!私だってこれぐらい登れるわよ!!」
「そういう意味じゃなくて…!!っあー!!お前に何かあったら!!!」
「私は平気だって言ってんでしょ!!」
「ちっ、新八ぃ!!!」
「は、はいっ!!」
「こいつが変なことしないように止めておけ」
「ぅわっ!!!!」
「ちょ、銀さん!?」
そう言って銀時は私を軽く押し、後ろにいた男の子の方へ飛ばされる
「っ、ふざけんなよ坂田銀時ー!!」
私の罵声など聞こえないかのように、軽々と彼は崖を登っていく
あれくらい…私もできるっての…
「ちょっ、あれ大丈夫なんですか!?」
私のすぐ後ろで、一応私を取り押さえている男の子が慌てる
それもそのはず、あの総悟が連れてきた巨大生物が瑠璃丸に猛攻する
その激闘の下、銀時が崖を登っている
「いっけぇぇえぇ!サドスラァァッシュ!!!!!」
「総悟ーー!!もうやめてーー!!」
「やめろてめぇ!そんなことしたら瑠璃丸が!!!」
総悟が瑠璃丸に一気に畳かけようとしている
その大技のお陰で、大きな瓦礫が銀時の真上に迫っていた
「銀時!!!!」
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作者名:ハル | 作成日時:2019年8月16日 21時