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あれから一週間、私は迷惑ということはわかっていながら、ずっと志麻さんの家に通っている。

「はぁ……なんか、上手くいかないんですよね」

なんでも相談という意味で招いてもらってるわけだけど、それは友達関係の事であったり、勉強の事であったり、恋愛の事であったりと、様々だ。

「で、上手くいかないって、今日は何の悩みなん?」

「なんか、ずっと、心の中に何かがあるっていうか……もやもやするっていうか」

これに関しては本当にわからない。何やっても消えない。ただただずっと苦しい。だからもうどんな理由でもいいから、なんでこんな事になってるのか知りたい。

「うーん、恋とかしてるんちゃう?」

「えぇそれは有り得ませんよ。男友達どころか、女友達ですら居ないのに」

暫く沈黙が続く、こんなに静かになったのは初めてだ。何か重たい空気が流れる。それを破ったのは紛れもない志麻さんで

「あのさー……ずっと、思ってたんやけど、Aって、俺がどんな仕事してるか知ってるん?」

「えっと、音楽関係って言ってましたよね?」

失礼だと思って、深くあさった事は無いけど、それが何かあるんだろうか。

「うん、そうなんやけど、その内容」

「それはわかんないです。バンドとか?」

「うーん……まぁまぁ正解ってとこかな」

「これ、俺なんだよね」と見せられたのは『志麻@浦島坂田船』大きくと書かれている画面であった。

志麻って、この志麻さんの事?これがあの志麻さんなの?

思わずスマホを手から奪い取ってスクロールしていく、2万いいね?リツイート?何かわからないけど取り敢えず凄いって事だよね?

リプと書かれた返信を見ていくと

『志麻さん大好きです!』

『世界一好きです。今日もかっこよかった〜』

とか、色々書かれてる。

「これ見ても、わからへん?」

「え、ええ………志麻さんって、こんなに有名な人だったんですね。なんていうか、凄い」

40万人とか見た事もない数字だ。私、こんな凄い人と毎日話してたんだ。

(でも、なんか、複雑……)

「あーよかった!いやぁ疑うつもりはなかったんやけどね、やっぱり、もしリスナーさんやったら困るなぁって思って確認しただけなんやけど」

「あはは、それ最初に坂田さんにも聞かれました。リスナーってファンって意味だったんだ。有り得ませんよ〜」

「有り得ないって、それはそれで酷いわ!」

そのあとは何故か来た時よりも、もやもやが増えていた。

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なのなの-VII(プロフ) - 以前から気になっていたのですが、時間がなく、やっと拝見させていただくことができました。私の少ない語彙力では、気持ちを全て伝えることができないことが悔しいです。なので、一言だけ。とても、素晴らしかったです。 (2019年12月9日 23時) (レス) id: 3d69e77dfd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者一同 | 作者ホームページ:***  
作成日時:2019年4月29日 23時

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