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山崎さんと怖い人が帰ったあとボーっと考えてたけどなんだか頭が回らないから……病院内を散歩することにした。
「ぬゥゥウんんん!!離せこのニート侍がぁ!!これはあたしのプリンっていってるアル!!!!」
「はァアー!?!誰のせいで入院してっと思ってんだこら!銀ちゃんごめんね……ってプリンでも差し出してちょっとは銀さんの機嫌とりなさーい!」
「なに言ってるアル!ニートの機嫌とる馬鹿がどこにいるネ!そんなこと言ってる暇あったら依頼の一つや二つ……酢昆布の一つや二つもってこいネ!」
なにやらあそこの相部屋がすごくうるさい。
だけどすごく楽しそう……
廊下を通りながら横目で騒がしい病室を見ようと思ったら……
ボフッッッ!!
『ッ痛!!な、なに!?』
私の顔面に枕が飛んできた……
「だ、大丈夫ですか?!?」
メガネの男の子が私に話しかけてきた。
「またあの人たちは……。ちょっと!銀さん!神楽ちゃん!なにしてんですか!!!はぁ…
すみません……あのバカ二人の代わりに謝ります!!」
バカ二人と言って指さす先には……
肌が真っ白な女の子と髪の毛が銀色のおじいちゃん…?ん?でも若いような……
「うるさーーーーーい!!ちょっと坂田さん!!!またあんたですか!!いいかげんにしなさい!!」
看護師さんの怒号が響き病室は静かになった。
「あの…お詫びしたいのでどうぞ!」
メガネくんは私を病室に促す。
『えっ、お詫びなんてそんなこと別にいいですよ?!』
「なんだー?ぱっつぁん!いつの間に彼女できたんだよ?とうとうご卒業ですかーコノヤロォ」
「誰ネ。そいつ!顔はちょっと可愛いけど体型はダルンダルンネ!」
「おぉぉおおおいィイ!!ちょっとあんたら黙ってろ!!ってかあんたらが投げた枕がこのお姉さんに当たったの!だからお詫びしなきゃでしょーが!」
「えっ?そーだったの?悪ぃ……神楽が全部悪いんだけどな!ほら詫びろ神楽!はやく!」
「なーにーを言ってるアル!!銀ちゃんが投げてきたネ!私のこの可愛い顔に!!銀ちゃんが謝るのが正解アルよ!!」
「あーーもう!また始まった!もういいです!お姉さんすみませんでした……お詫びにこんなのしかないんですけど……良かったら」
そういうとバニラアイスを手渡された
『えっ、だ、大丈夫ですから!』
「そんなわけには!どうぞ!こっちの椅子にでも座って一緒に食べましょう」
強引に渡されたアイスを私は受け取り、彼らの病室に入った
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作者名:Zoo | 作成日時:2020年5月14日 22時