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「こいつかァ……ザキが拾ったってやつわァ……」
隊長さん?がドアを開けるなり私をガン見してくる……なに?なんなの?
「早く降りろ……このメス豚がァ……」
『?!?』
いま……メス豚って……
メス…豚?!?
「ちょっと沖田隊長ぉゥウ?!?」
「メス豚じゃねェかよ……ほら、ここにたくさんお肉蓄えてまさァ」
つんつん……
そういうと童顔の毒舌隊長はさらに毒を吐きながら私のお腹をつつく…
「あんた失礼すぎだからァア!!あぁッもぉ!!すみませんね……この人いつもこうで!!」
『いえ……豚なのは合ってますし……』
太ったことが原因で浮気された私は本当に…
『本当に……豚です。』
「ふーん…なんでィ……あんたァ……大人しそうに見えてメス豚宣言してるとは…驚きだな」
そういうと更にお腹をつつく隊長さん……
つつかれるたび心まで痛むから止めてほしい……
「おい豚ァ……俺とメス豚活動するか?俺はお前みたいな肉付き良い豚ケッコーそそりやすぜィ……?」
「ちょっ、ちょっと!!メス豚活動ってなんだよ!?!!もぉ沖田隊長は黙っててください!!!まったく!!隊長!申し送りはじめますよ?!……えっと……お名前は…AAさんで…住所は……えっ!!」
「どーしたザキィ……うるせーなー」
「えっ、あのえっと…えええっっ!?!」
「ゥるせー……ザキィ早くしねーとそのうるせー口にバズーカ何発かブッ放して…「AAさんんん!!??ふざけてますコレ?!なんですか?!この住所!!東京都江東区ってェエ!!それに生年月日も電話番号もメチャクチャじゃないですか!!」
『えっ…』
何やら隊長さんが物騒なこと言ってると思ったらそれを遮って山崎さんは慌てて私に詰め寄ってくる
『ふざけてなんかいません!!私は本当に自分の個人情報を書きました!!本当に!』
私も負けじと山崎さんに詰め寄った……だけど山崎さんはバインダーをパタンと閉じると、私の肩を数回叩きなぜか悲しそうな顔をしてる……
「沖田隊長!!これは一刻も早く検査しないとですよ!!!たぶん脳がやられてます!分かりましたね?!?俺は今から副長に依頼された現場行かなきゃいけないですし……」
『だから私は……』
呼び止めたけど山崎さんは、また肩を叩くと「頑張ってね」と言いパトカーに乗って行ってしまった
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作者名:Zoo | 作成日時:2020年5月14日 22時