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「…ですか!」
『ん…』
「…ぶですか!?」
『んん……』
「大丈夫ですか!?」
『えっ…』
目を開くとぼやけた視界の中に誰かがいる
目をこすり何回も瞬きをすると
視界がクリアになった
「あのっ!大丈夫ですか?!」
黒い制服?を着たお兄さんが
必死な顔で私に声をかけている
『あ…あのわたし…
トラックにぶつかって…』
「トラックに!!??ぶつかったァア?!?」
お兄さんはさらに慌て出して
私のことを色んな角度から見るため
周りをグルグルまわっている
「あっれぇー…トラックにぶつかった割にはどこにも外傷がないような…んー?」
『えっ!?!外傷がない?!?』
そんなはずはない!
確かに頭をケガしたはず…
『…あれ?頭大丈夫だ…あれ…えっ?なんで私…もしかしてトラックにぶつかってない?』
「こんな道の真ん中で倒れてる方がトラックに轢かれそうですよお姉さん!!ほら立って!」
お兄さんが手をさしのべてくれたから、手をとって起き上がった
「本当に大丈夫ですか?!…倒れてたってことは脳に問題でも…?」
『いや、脳はいたって正常だと…って
えええぇっッッ!?!?』
「な、なななにっ?!?」
『空です!!!空に!!』
「えぇっ?!空がどうしたの!!?」
『うっ…宇宙船が…!!!』
「えっ?宇宙船?なんでそんな驚くの??」
『えっ!?!宇宙船ですよ?!映画じゃないんだから!!!』
上空になにか大きいものが見えたから見上げると
SF映画でしか見たことないような…いや
スピ○バーグ監督も真っ青な宇宙船が何隻も浮いていた…
「えっとぉー…もしかして江戸は初めて?」
『えええぇっ!!?江戸ォ!?!』
「えぇッッ!?!ちょっ、ちょっとまってお姉さん!えっ?えっ?さっきから驚きすぎ!!」
『だ、だって!!江戸って…』
「あっ!もしかしてトラック事故の影響?!?
とっ、とりあえず!パトカー乗ってください!」
『パトカー?!?』
「あそこに止めてある車です!行きましょう!」
お兄さんに誘導されパトカーに向かった
『えっ…なんで提灯が…???本当にパトカーですか?この車…』
「パトカーまで忘れているとは…これは一刻を争うかもしれないな…ほら!早く乗ってください!」
『えっ?ちょっ、ちょっと?!』
言われるがまま提灯がついたパトカーに乗った
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作者名:Zoo | 作成日時:2020年5月14日 22時