最強の特級呪術師は四級のふりして生きている。

拾肆 ページ17

任務場所に近い街に出た。





そうだ。潔高は高専に返したからね。





ここに月夜のお母さんがいると思う…




それより、この子の音、すごい綺麗…。




何ていうか、鈴の音？みたいで透き通ってる。




月「お姉ちゃん、名前何ていうの？」




『えーっとね〜、継国炭奈』



月「そうなんだ！いい名前だね！」




『そう？ありがと』




ヤバい…いい子すぎる。可愛いし。




あ、月夜に似てる音が近づいてくる。




『月夜、もうすぐお母さんが来ると思うよ？』




月「ほんと？！」




『うん、ほんと』




？「月夜？！」




来た。




月「お母さん！」




「もうっ！どこ行ってたの」




『あ〜、えっと、悪い奴らに攫われてたんですよ』




そう。クズに攫われてたの。




「貴方は？」




月「お姉ちゃんね、悪いのから助けてくれたの！」




人って言わないのね、そこは。




「そうなんですか？ありがとうございます…！」





『いえいえ』




「何かお礼に…」




『いいですy(((プルルルル




私が言っているときに電話の音が遮った。




『すみません…、ちょっとお待ち下さい。
はいもしもし。何、悟。』




五『いやさー、もう一人の一年生、釘崎野薔薇を迎えに行くんだけど来る？』




『行きたいけど、そこにめぐとゆうも来るんでしょ？』




五『うん、来るよ。あと恵と悠二って言って』




『おけおけ。二人来るなら行かない。柚燈志月ではね…あんまり活動したくないから』




五『OK〜♪じゃねー』




電話が切れた。




しょうもない話だった気がする…
ま、いっか。




『で、お礼は結構です。それでは失礼します』





月「お姉ちゃん、ありがと〜！」





私に頂戴？あの子。←




『うん、じゃあね』

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