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濱｢なら、ええんやけどな…｣
淳｢うん。｣
濱｢…｣
濱ちゃんは驚きを隠せないのか、何度も瞬きをし
それから僕の手を握りしめ、……頑張ったな。
とだけ口にした。
きっと色々と言いたいことがあったんだと思うけど、濱ちゃんはこれ以上何も追求してこなかった…から、
淳｢だから、彼に僕の病気のことは言わないで下さい｣
濱｢えっ…言うてないん？！｣
淳｢うん…言う前に別れ話になっちゃったから
流星くんには言わなかったんだ｣
…まあ、単純に逃げたんだけどね。
淳｢だから言わないでください｣
濱｢……でもっ、｣
淳｢お願いします｣
濱｢…わ、かった、分かった。
淳太がそう言うんなら、俺からは何も言わないでおくわ｣
淳｢ありがとう、濱ちゃん。｣
僕は無理矢理、濱ちゃんにお願いをした。
きっと濱ちゃんは何もかもが納得してないだろうけど、彼は優しいから受け入れてくれたのだろう
だからその優しさに甘えた。
・
山｢中間さん｣
あれから程なくして先生は僕の部屋へと来てくれた。
きっと診察や回診で忙しいはずなのに、何一つ疲れを見せずに先生は軽く僕のことを診てくれて
今後のことを話し始めた。
山｢中間さんのすい臓がんは周囲の臓器へも転移している状態でして…正直、手術が出来る状態ではないので、まずは抗がん剤での化学療法でガンを縮小させることが最適だと思ってます。｣
淳｢抗がん剤治療…｣
濱｢それって副作用とか…｣
山｢もちろんあります。
嘔吐や全身のだるさ…脱毛などがあります｣
濱｢脱毛…｣
脱毛…って、ハゲちゃうってことだよね？
よくガンや白血病のドラマで観たことある、ああいう光景が自分自身に起こるってこと……。
何となくは覚悟してたけど、少し怖い…。
山｢でも、それが治療して行く中で最善の方法なんです……どう致しますか？｣
淳｢ぼくは……｣
治したい、治る希望があるのであれば。
…と言ってもあと少しの命だけども、それでもまだ生きていたいから。
淳｢よろしくお願いします
僕のこと、少しでも長生きさせて下さい｣
僕は先生に頭を下げ、そう告げた。
山｢分かりました。
中間さん、正直治療は辛いと思います。
でも、僕もなるべく中間さんの体に合う抗がん剤を使用したり負担を掛けないようにしますから
お互いに頑張りましょう。｣
山崎先生の優しくも力のある言葉に僕は少しホッとして、頑張ろうと思えた。
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麻綾(プロフ) - たこさんさん» コメントありがとうございます。申し訳ないのですがパスワードの方はTwitterでフォローして下さった方に教えておりますので、Twitterをフォロリクしていただけると幸いです。 (2022年5月1日 10時) (
レス) id: cf2ae02a3a (このIDを非表示/違反報告)
たこさん(プロフ) - 突然すみません！この小説大好きです！8の方がロックがかかって来てよければパスワード教えていただきたいです！ (2022年4月27日 12時) (レス) id: ccd2baee5d (このIDを非表示/違反報告)
こみぃ(プロフ) - 麻綾さん» Twitterに行きます(^^) (2019年8月19日 22時) (レス) id: 92f006fa65 (このIDを非表示/違反報告)
麻綾(プロフ) - こみぃさん» コメントありがとうございます！本当ですか？！嬉しいです(TT)始めたばかりなのでよわよわですがよろしくお願いします！どうやって教えればよろしいでしょうか？ (2019年8月19日 22時) (レス) id: 08c1a91fe1 (このIDを非表示/違反報告)
麻綾(プロフ) - 菜月さん» ご丁寧に教えていただきありがとうございました(^ ^)二人の箱庭は基本的にWESTくんたちの性格を知らなくても読めるくらい性格崩壊してますので大丈夫かと思います(^-^;なので名前と見た目は彼らで想像しながら読んでいただければ幸いです。 (2019年8月19日 22時) (レス) id: 08c1a91fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麻綾 | 作成日時：2019年3月24日 18時
