私は静かに学校生活を送りたい (ページ32)

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音が24 ページ32

二人は、びっくりしたようだけど、笑い返してくれた

義兄「?!A...?」

お兄様が来る

叩かれることはわかる

衝撃を覚悟する

目を閉じた

いつもなら来る

音、痛感がしない

お兄様は見えない

目の前のそらるさんが守ってくれているおかげで
痛みが感じられなかった

覚えてないのになんで助けてくれるの？

そ「おい、Aを傷つけたのお前か？」

威圧のある、そらるさんの声がお兄様を震わせた

義兄「あ、あぁ、そうだが？なにか？
　俺に従わなかったAが悪いんだ！！」

そう、そうだなぁ....従えば、お兄様を怒らせて、
自分が傷つかずに済むのに

そんなネガティブな考えを覆す言葉をそらるさんは、
掛けた

そ「は？Aは、人形じゃないんだ。自分で考え、行動できる
　お前みたいな糞に動かせないんだ」

嬉しい、貴方は、私の存在を肯定してくれた

嬉しかった

義兄「あ”？Aは、俺の人形なんだ。お前に決める権利なんてないんだ」

そ「じゃぁ、お前にもないよな」

喧嘩が始まろうとしていた

確か、お兄様は、柔道をしていたはず.....勝てるの....?

ふと視界が遮られた

ま「Aちゃんは、みちゃだーめ」

可愛らしい、高い声が聞こえた

多分、まふさんだろう

う「次こそは、俺らに守られてよ？」

あ「逃げないでよ？」

安心した

この言葉は、前もかけられたような気がする

お兄様じゃない、お兄様に言われたときも、思ったが、
この二人にかけられると、しっくりくる

視界が遮られた、は、フードを上から押され、見えなくなっている

フードは、相変わらず私は外さない

音が激しい

聞き慣れているなと思う

前も加わっていたからなぁ

この話は、また今度かな？

私は、歩かされた。聞こえないところまで

視界が開かれると、目の前には、動画とその前奏が

天「これ、聞いてみて？」

画面を見ていると、声が聞こえてきた

『今日の、私は、か！わ！い！い！のよ！」

弾けるような、明るい声

助けられたことのある声がした

歌声だけが響く部屋に私の乾いた笑みが増えた

貴「ははっ.....思い出せないや.....」

あ「.....嘘だ.....」

嘘じゃないんだ

君たちを見たような気がする

でも、私は、貴方たちを覚えてないの

お兄様との生活しか、覚えてないの

ダダダ

そ「はぁ...はぁ....勝ったぞ！」

そらるさんは、歌詞太郎さんと肩に力尽きたお兄様を担いできた