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みんなの魔法を少し遠くで見守り、そしてアジーム君に巻き込まれながらも試合が終わった。
出来るだけ存在感を消したつもりだったんだけど、彼にはそんなの関係無いらしい。
「よーし、特訓は終わり！さ、行こうぜ！」
「わ」
ぐいっと腕を引かれ体が傾く。
気付いたらもう遠くに居たバイパー君の、溜め息を吐く音がした。
彼の無邪気さってリーチ君とちょこっと似てる気がする。
「わぁ…」
ほぁ〜という声がグリム君からも聞こえた。
何処を見渡しても金色が輝いている。
スカラビア寮がこんな豪華な造りになっていたなんて知らなかった。
「オンボロ寮だって負けてないよ」
廊下も談話室も煤や埃だらけだったのを、みんなでお掃除してぴかぴかにしたのだ。
今なら学園長が言ってた��趣き��が分かる。
あの人はその言葉に逃げてお掃除してなかっただけだけどね。
「アジーム君のお父さんも大胆な人なんだね」
寄付をして寮を改装させたなんて凄いを優に通り越してるよ。
リドル君なら前はどんな感じだったか知ってるかな。
「そういや、なんでAはコイツのこと あじーむ って呼んでんだ？」
アルアジームじゃない事に疑問を抱いたグリム君。
彼は自分の名前の由来について丁寧に教えてくれた。
これで説明してもらうのは二度目だけれど、何度聞いても不思議だなと感じる。
「Aもカリムで良いからな！」
あははと笑う彼に釣られて私も笑顔を返した。
決して強要はせず、何度もそう言ってくれるから少しだけ申し訳ない気持ち。
相変わらず彼は寛容なのだ。
「色々な国出身の生徒が居るんだなあ」
「私達からするとユウ君もだよ」
そう告げれば彼も確かにと笑った。
何だか全体がふわふわした雰囲気に包まれてる感じがして心地良い。
「いつかオレんちにも遊びに来いよ！めいっぱいもてなすぜ」
彼のお家には召使いさんが百人は居て、妹さんや弟さんは三十人以上も居るのだそう。
私達とは話の規模が違い過ぎて驚くのもやっとだった。
バイパー君のご両親もアジーム家の召使いさんらしく、小さい頃からずっとお世話係をしてもらってるのだと彼は言う。
そうなんだ、と頭の片隅で思った。
「なんかコイツとしゃべってると調子狂うんだゾ」
「この学園では珍しい、良い人だね」
「寧ろ優し過ぎるところが危なかったり」
またクラッカー詰め込まれちゃうかもねと言うとグリム君の顔がげっそりした。
ごめんね、意地悪しちゃったかな。
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りん(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございま😭劇遅亀更新野郎ですが、頑張ります！！！！ (2021年11月16日 21時) (
レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - とっても面白い作品ですねヾ(≧▽≦*)o更新楽しみにしております！ (2021年11月16日 13時) (レス) @page34 id: 7054f2498a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます！！！！わかりにくかったかなーと思ってたので、嫉妬してるところ伝わって嬉しいです😂 (2021年11月13日 20時) (レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 更新楽しみに待ってます(●´▽`●)リドルくんの嫉妬とか可愛いです(●´▽`●) (2021年11月12日 22時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 花束さん» ああああああ！お返事遅くなって申し訳ないです！ありがとうございます😭😭そう言ってもらえて凄く嬉しいです！更新、暫しお待ちを！！ (2021年10月15日 21時) (レス) id: 35357c875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2021年7月15日 18時
