パパはカッコいいと思われたい【安室透/降谷零】

◆ ページ20

公「ゆ、誘拐ですか？」

風「降谷さんはそう仰っていたが...」

公「まさかそんな、降谷さんが一緒にいながら誘拐など...」

公「検問、どうしますか？」

風「はぁ...とりあえずは

公「先程のお電話の発信場所分かりました！トロピカルランドです！」

風「トロピカルランドか。分かった、君達は検問の準備をしておいてくれ。私が様子を確認して来る」

公「はい！」



と言い残して早速警視庁を離れたわけだが...
仕事に来ないと思っていたらまさかのトロピカルランド

この国の公安警察のトップともあろうお方が...
そう思えど娘はそれよりも更に上位にある位置付けなのだろう

それにしても電話口での焦り様
恐らく平常心など保っていられていない
となると無茶な行動をされているかもと、普段完璧なお方だが心配になってしまう


車を走らせ、辿り着いた賑やかなゲートで



風「警察です。アトラクションには乗りません。入園の許可をお願いしたい」



とお得意の威圧で入りながらもかけ続ける電話
がしかしお出にならない

園内のどこかにはいらっしゃるだろうと無謀な捜索を始めようとしたところ
...さすがのイケメンオーラ



降「Aー！」



と大声で叫びながらという原始的な探し方
...本当に公安警察のトップが...



降「Aー！！どこだー！A

風「ふ...あ、安室さん！」



それにしても検問をかけろと我々に命令したというのに、こうして園内で探し回っているのはかなり冷静さを欠いている証拠



降「っ...邪魔だ！Aが危ない！」

風「ですからまずは落ち着いて

降「どけ！」



...はぁ...
溜息をつくしかないじゃないか
何があったのか聞きたいにも聞けない
どこでどのようにして誘拐されたのかも聞けない
検問をかけるとしても犯人はどんな人間なのかも分からないのに

私も焦るべき場面なのだろうが、上司のポンコツっぷりが...



降「Aーー！！どこに

風「誘拐されたのならもうここにはいないのではありませんか？」

降「...誘...拐...、クソっ！いいか、必ず見つけ出すんだ！Aーー！！」



...これはダメだ...
思わず頭を抱えてしまう

あぁAさんどうか



ス『本日もトロピカルランドへご来園頂きありがとうございます。迷子のお知らせです。アムロトオル様、アムロトオル様

風「え」

降「え」

ス『お連れ様がお待ちです。インフォメーションセンターまでお越し下さいませ』

降「.....」

風「...一体誰が迷子なのですか...？」

終わり ログインすれば
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