殺し屋彼女の見るものは4 【赤羽業】 (ページ46)

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『いやぁ～本当に怖かった。最初の生々しいリアルな設定からは予想できなかった』

カルマ「本当だね。でもそう考えると、あの女の人必要だったか？とも思うよね」

 『あれじゃない、人形の方に焦点が向かないようにしたとか？途中で真相に気付くより、最後にあぁやって解説された方がなんかもっと怖い感じするし、後味やばいし』

カルマ「なるほど、そうかもね」

お化け屋敷での濃厚な体験を終えて、ひとまず近くのカフェみたいな場所で休むことにした。

カルマ「今19時ちょい過ぎくらいだけど、どうする？」 

『お化け屋敷に30分くらいしか居なかったとか信じらんない。3時間くらいの気分だよ』

カルマ「それはね、分からなくもない(思ったよりも夢中になって、予定してたプラン全部ダメになったけど)」

『花火は21時からってことは、あともうちょっと時間あるし、でも買い物は最後にしたいからな～』

カルマ「豪華商品に大して期待してなかったけど、買い物券2000円分は結構良いね」

『それくらいあのお化け屋敷の攻略難度が高いってことだよね。実際本当にテンパったし、カルマがあの時ヒントの意味に気付いてなかったら絶対攻略できなかったしね』

カルマ「途中まで超平気そうだったのにいきなりしゃがみこんだりするから本当びっくりした」

『いやぁ～カルマが運んでくれなかったらそのままあの女の餌食になってたかも』

カルマ「まぁ守るって言ったしこれくらいはね」

うっ、この不意打ち攻撃はまだ健在だったのか。

まぁまさか自分があそこで腰抜かすとも思わなかったから、感謝はすっごいしてるけど。

お化け屋敷での怒涛の体験に疲れて、取り敢えず花火の時間まではゆっくりしていくことにした。

そして私はというと、プレゼントを花火が終わったらへんで渡そうと決意してとても緊張していた。

ロマンチックなのは性に合わないけど、それ以外の時に渡せる気もしないのでそうした。

よし、決意したならやることは単純！サクッとやればいい！サクッと！

そうこうして色々話している間に時間が過ぎ、私たちは花火が見やすい位置に移動することにした。

『まだ10分前なのに人多くない？』

カルマ「パレードもこんな感じだったし、クリスマスにしては少ない方じゃない？」

『げっ、本当？』

てゆうか本当人多過ぎ。

さっきのお化け屋敷で大して人居なかったのが不思議なくらい。