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元気だった生き物がピタリと動きを止め、もう永遠に動かなくなる。
それが、「死ぬ」ってこと。
言葉では、分かってるんだよ。
ねえ莉犬くん。
早く起きてよ、お散歩しよ？
夕ご飯は大好きなラーメンだよ。
今日は一緒に寝ようね。
あれ、おかしいな、いつもだったら飛び起きるのに。
しばらくの間、壊れたロボットみたいに話しかけて、揺さぶって。
…それでも、目を覚まさない。
ぽたり、ぽたり。
黒く濁った紅い液体が、アスファルトの地面に広がっていく。
莉犬くんの顔を、穴があくほどじいっと見つめる。
今までこんなに見つめたことがないってくらい。
…ねえ、なんで笑ってるの？
初めて出会ったときよりも、大好物を作ってあげたときよりも、バレンタインデーにチョコレートをプレゼントしたときよりも。
莉犬くんは、今まで見てきた中で一番幸せそうに、一点の濁りもない純粋な笑みを浮かべている。
痛かったでしょ、つらかったでしょ？
なのになんで、笑ってるの？
私は、しばらく莉犬くんをただただ抱きかかえていた。
それしか、できなかった。
どれだけ時間が経っただろうか。
ゆっくりと立ち上がって、ふと莉犬くんの手元を見ると、何かを持っていることに気が付いた。
可愛くラッピングされた小さな箱。
一瞬迷ったけれど、すぐにリボンに手をかける。
莉犬くんの髪の毛みたいに真っ赤なリボンをするするとほどいて、右目みたいに透き通った明るい黄色の包み紙を開けた。
中からは、莉犬くんの心みたいに一点の汚れもない純白の箱が出てきて。
そっと、箱を開ける。
そこにあったのは、
ハートの形をした二つの小さなチョコレートと、手紙。
二つ折りになっている手紙を開く。
そこに書いてあったのは、まぎれもなく莉犬くんの文字。
『Aへ
いつもありがとう。バレンタインデーにかわいいチョコがもらえて嬉しかったよ。
Aのこと、世界一大好き。
もう絶対離れない。
いつまでもいつまでもずうっと一緒だよ。
莉犬より』
最後まで読み終わるのを待たず、私は膝から崩れ落ちた。
手紙が手からはらりと落ちて、血だまりに浮かぶ。
今、やっと、やっと、ちゃんと分かったよ。
莉犬くん、死んじゃったんだね。
「武力研究所」で新しく開発された銃で撃たれて。
私だって莉犬くんのこと好き。
誰よりも愛してる。
離れたくないよ、どうして一人でいっちゃうの？
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雨上がりのcrew(プロフ) - ところで、甘味没収のときのセンラさんは夢主ではなく他の人と結婚をしていたのでしょうか、、、？隠し持っていた結婚指輪と書いてあったので、、、 (2019年7月16日 0時) (
レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください！！ (2019年7月16日 0時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
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