【H×H】蜘蛛の緋3 (ページ6)

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父さんの話を終え部屋に戻る。なんかAの話をされた。Aを裏切るなよと…もちろんそのつもりだ。

そう思い部屋に入るとベッドで寝込んでるA…それがあんまりにも静かで死んでるのではないかと思った。

(本当に生きてるのか？)

口許に手をやると微かにかかる吐息…。それだけでも心臓がドキドキ言う。人が生きててこんなよかったと思うのははじめてだ…

「やっぱり俺…Aのことが好きなんだよな…」

思わず口に出してしまった言葉。Aに聞かれてないか心配になるがぐっすりと寝ている。

(嬉しいようなちょっと悲しいような)

起こそうかと思ったがしばらくAをこのままにしとく。きっともうこんなことはないはずだから

(そういえば…クラピカとAって。もうキスとかしたのかな…)

ハンター試験であれだけイチャついてたのだ。それにクラピカの初恋のひと(ただの勘だけど)。してないわけないか…

「・・・・・」

思わずAの唇ばかり目にいく…感触はどうなんだろう…柔らかいのかな…と考えてしまう…

(…ってか、俺は変態か！)

寝ている間にキスするとか…気持ち悪いだろ！それに起きたら大変だし…

「オイ、A。起きろ…」

揺すっても起きないA。目の下は先程も思ったが少し赤くはれ上がっている。寝不足かアイツのせいか…だいたい分かっていた

「ったく、襲うぞ」

「・・・・・」

半分冗談。半分本気で言ったのだがやはり全く起きない。

(期待するぞ……)

だが、キルアの言葉は次のAの寝言で下記消される

「…クラピ…カ……」

なんだよっ…そんなにアイツがいいのかよ…夢にも出てくるほどクラピカのことが好きなのかよ……

俺じゃ駄目なのか？

そしてゆっくりとAの口に自分の顔を近づける…

「奪ってやった…」

俺の心の中は罪悪感と達成感に満たされた。そしてまだ起きないAに仕方なく抱き上げ部屋から出ていく

(ちょっと痩せたか？)

このまま俺の腕に閉じ込めてられればいいのに…