【ハイキュー】誰かあいつを止めてくれ

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角名side









待って、俺なんでAの事で頭いっぱいにしてんの

何よりAの事なんかでここまで考えるの馬鹿みたいなのでは？？

あのAだよ？



無駄に可愛くて

無駄にそれを理解してて

無駄に頭がよくて

無駄に運動神経がよくて



とにかく素材の良さを無駄使いしてるAだよ？




うん、なんか一気に馬鹿らしくなってきた

やめよ、やめよ

俺がこんな風に悩んでるのも気付いてないだろうし



「あーバカらし」ﾎﾞｿｯ

『なんか言った？』

「なんも言ってないよ」

『そ？あ、そーだ』



そう言ってカバンの中を探りだす



何？『100点満点のテストー！』とかやって来そう()

それぐらいのしょうもない事でしょ、どうせ



『はい！！』

「え？」



手に乗せられたのは保冷剤と共に袋に入れられたチューペット



「何で？」

『だって最近のすなりん、話してても上の空というか反応が遅いというか…
テスト勉強で頭疲れてんのかなーって思って』



『嬉しいでしょ！』と満面の笑みで言ってくるAの顔を見て

やっぱりなんとも言えない感情になる

こそばゆいというか…



「はぁ…」

『え"！何故溜息！？もしかして嫌いな味だった！？』

「あ、いや…大丈夫、好きな味だから」

『ホント？嫌だったら突っ返していいからね…？』

「ホントだから、そんな顔しないでいいって」



不安そうな顔でこちらを見るAの頭をつい撫でてしまった



これは魔性の上目遣いだなとか思ったらちょっと腹が立ってきたから

ぐしゃぐしゃと撫でといた



『ちょ！頭！髪ぐしゃぐしゃにしないで！！』

「テスト自慢されたちょっとした腹いせ」

『だって良い点だと自慢したいじゃん！てか、それが義務じゃん！！』

「そんな義務聞いたことないって」




今はまだAへの気持ち決めなくてもいいかな

楽しければいいかな

まだ2年もあるし、その間で人の心なんかいくらでも変化するんだし

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