【ハイキュー】誰かあいつを止めてくれ

28 ページ30

『なんだなんだ、すごい叫び声が私の名前呼ぶ幻聴聞こえたんだけど』

「その叫び声は幻聴じゃないよ」

『くそぅ…』


神様今からあんな元気な双子相手する余裕ないんですけど

休みたい

テスト終わったんだから休ませて

子守りなんかしたくないよおおぉぉぉお



『すなりん変わってよ、てかイヤホンくれ』

「嫌に決まってるでしょ」

『私とすなりんの仲じゃん！！』

「Aとそんな仲になった覚えはない」

『辛辣』



そんなこんな言ってるうちにどんどん近づいてくる足音

もういいや

すなりんの貰お

片方だけでも防御力は少し上がるだろう



そう思い、すなりんが付けようとしていた右側のイヤホンを強奪して装着し

両耳を塞いで待機する



「「A！！！！！！！！！！！」」

『ダメだ、防御力が足りなかった』



外れそうな勢いでドアを開け、教室に飛び込んできた宮ツインズ

てか、宮ツインズ来た瞬間、前髪気にしたり、顔赤くなる女子大量なんだが

全員可愛いなおい



『もー何…他人の教室で騒がないで頂きたい』

「初めてこんな点数取ったんや！！！！」

「ばっちり赤点も回避したんやで！！！！」

『そっかそっか、流石私』

「ちょ、もうちょい喜んでや」

「なんか今日冷たない？」

『別に〜2人がうるさすぎて疲労感じてるとか全然ないから』

「それは感じとるやつやんか」



気のせい気のせい(白目)



「というか！！何カップルみたいな事してんねん！！」

『え？』

「角名と！イヤホン分けっこしてるやんか！！」



宮ツインズに言われやっと理解した



あー…そういえばカップルがよくやってんな

イヤホンの分けっこ

呼び方が正しいのかは知らないけど



『何でって…2人の襲撃に備えて？』

「襲撃って何なん！？」

『その大声だよ、おばか』

「バカやない！！赤点回避したんやから！！」

『平均90点台の私に勝ってから言って欲しいものだね！！』

「は！？お、おま、お前人間なん！？？」

『立派に人間やってますけど』

「もうちょいはよ言えや！！」

『すなりん、イヤホンてんきゅー』

「無視すんなや！！！」



1人で騒ぐ侑を放置し、片割れのイヤホンをすなりんに返す



「…」

『すなりん？』

「え、あぁ何でもない」

『ぼーっとしてたけど大丈夫？』



隣のすなりんは立ち上がっていたため、見上げる形で聞く



「3人の声が頭に響いて疲れた」

『ちょ、私いれないでよ』

29→←27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す