ぼくら、すんでいーい？【歌い手】【そらまふうらさか】 (ページ46)

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｢…………ほう。そういうことですかなるほど｣

仁王立ちする私。

正座して下を向く、センラさんと志麻さん。

その隣で泣きじゃくるうらたんさかたん。

｢うらしまさかたせん、なにやらかしたんだよ｣

｢まったく…かわいしょうな、ひとでちゅね。｣

ひそひそ声で私の足にしがみついて話すそらまふ。

今までのことすべて聞きましたよー。

明るいダンボールの意味も、うらたんの焦りも、さかたんの腹痛も、志麻さんとセンラさんが来た意味も、うらさかがこれからどうしたいかも。

｢うらたんもさかたんも歌、歌うのが好きなんですよ｣

｢そうなんです、だから僕らはこのふたりを回収しに来ました。｣

正座したままそういう2人。

うーん、と私はうなる。

｢うぞづいぢゃってごめんなじゃい……｣

｢えええーん……ひっく｣

返してもいいんだけどなー。
謎のまま消えられても困るし、そして何より親じゃないのに簡単に渡して大丈夫なのか？？
歌を歌いたいから2人を連れて帰る？？
それだけの理由で渡して大丈夫なのかな…

そしてひとつの決断に至る。

｢今日、ここに泊まってもらって大丈夫ですか？｣

｢？！｣

｢えっ、いいんですか？！｣

｢は、｣

｢え｣

｢いいですよ。部屋はいくつでもあります。今日1日一緒に過ごしてもらってこのふたりを渡して大丈夫そうなら、、渡します。｣

何故か泣きそうになってた。

なんでだろ、生活楽になるのに……。

｢女の子とひとつ屋根の下だぞ｣

｢そういうこと言うのやめろ。｣

志麻さんがそう言い、センラさんが突っ込む。

｢まーしぃといっしょにすごしたらねぇさんのいのちが…！｣

｢はんけいごめーとりゅ(半径5m)、いじょうちかじゅいたらだめ！｣

どんな奴だよ、志麻さんって。

｢……じゃあ、そういうことです。よろしくお願いします｣

｢ういっす。｣

｢はい｣

さ、これが吉と出るか凶と出るか。

私はそそくさと台所へ向かった