みんな大好き北さんの妹【稲荷崎】

別れ ページ6

ーノーサイドー


という音駒との出会いがあってから約1年。

そろそろ祖母が恋しくなってきたし、稲荷崎を受験しないといけないということで、Aは信介に電話を掛けた。


なんやかんやで信介はAが兵庫に帰ってくることを喜んでいたようだ。

Aは音駒の部員たちとかなり仲良くなり、先輩にもタメ口で話すほどになった。

しかし、旅立つと決めたのに部員たちと会ってしまうと決意が揺らいでしまうと思ったAは、音駒男子バレー部の監督、猫又のみに別れを告げて、東京を発った。

新幹線の中、寂しさから1人泣きそうになっていたのは、A以外誰も知らない。




それに。


_________


夜「まさかAが兵庫に帰ったとはな、急に現れて急に消えるなんて嵐みたいなやつだなー」


黒「そうだな」


夜「いいのかー？お前、Aのこと…」


黒「まっいいのよ。嵐だっていつかは消えちゃうもんよ。


　
　
　
…幻だと思って忘れねーとな」


夜「…悲しい奴」


黒「うん、実際すごい悲しい」



_________


なんていう話があったのも、黒尾と夜久以外誰も知らない。


『…あ、着いた』


そんなことで懐かしの兵庫に到着。

電話では信介が迎えに来ると言っていたので、駅に着いてからAは信介を探した。


「A」


ふと名前を呼ばれて振り向くと、そこには信介が。


『信介！』

妹思い(？)→←音駒侵入

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す