みんな大好き北さんの妹【稲荷崎】

音駒侵入 ページ5

ーノーサイドー


今日も体育館にスパイクの音が響く。レシーブが有名な音駒ではスパイクだって一級品なのだ。

特に黒尾鉄郎。ブロックは全国に通じるレベルである。それどころか、力強いスパイクだって持っている。


黒「研磨〜俺今日ちょっと調子悪いわ。トス少し下げてくれ」


研「…分かった。珍しいね」


黒「それがさ〜理由が分かんないのよ。なんか跳べないっていうか」


夜「テスト明けだからか？自主練サボってたのかよー」


黒「なんって失礼な。ちゃんとやってましたぁ〜毎日毎日コツコツやってましたぁ〜昨日なんかちゃあんと走り込みやったし〜」


『じゃあそのせいで筋肉痛になったんじゃないですか』


黒「あ、そうかも」


夜「筋肉痛かよ…ほどほどにしとけよ」


黒「はいはい。じゃ練習再開すっぞー」


黒尾と夜久が並んで歩き出す。そしてボールを触りながら、黒尾が口を開いた。


黒「なあ夜久。うちの部にマネっていたっけ」


夜「いないだろ。だからこんなに苦労してんだよ」


黒「あーそっかそっか。悪い変なこと聞いて」


夜「急にどうしたんだよ」


黒「………いや、

　
　

　
　
　
　



あいつ誰」


黒尾がAを指差す。


夜「誰って…それはお前…
　
　
　
　


　
　
　
誰だ」



2人はしばらくの間顔を見合わせた。



黒「ふ、ふ、不法侵入…？」


夜「いやいやいやいや、部員の妹かもしれねーだろ！落ち着けって！」


黒「おーいこんなかに妹連れて来ましたーって奴いるかー？お姉ちゃんでもいいぞー」


辺りが静まり返る。急になに言ってるんだこいつと冷めた目で黒尾を見る奴もいた。


夜「いねーのかよ…参ったな…あいつ誰だ…？」


黒「…夜久…ここは主将の俺が行ってくる」


夜「気をつけろよ…刃物持ってるかもしんねーから」


黒「怖いこと言うなよ」


黒尾はAに近寄った。


黒「…ちょーっとそこのお嬢さん。君…音駒の生徒？」


『違います！』


研「どうやって校内入ったわけ」


研磨もすかさず黒尾に続く。


『男子バレー部員の妹で、部活の見学をするって言ったら入れてくれました』


研「…セキュリティガバガバ…」


『兵庫から高校バレーの研究をしに来ました！よろしくお願いします』

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　


黒&夜「「兵庫！？？」」

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