思い ページ35
侑はAの手首を強く握った。
「決めつけんな?決めつけてないで。事実言ってるだけや。
なんでそんなに怒ってるん。ホンマ怖いわー」
侑がAを煽る。
治「侑、なにムキになってんのや。さっさとAから手離せや」
侑「サムは黙っとけや」
Aは手首の痛みに顔を歪めた。
『私にとってあの一年間は宝物。絶対忘れることなんてない。侑は冗談だとしても、その一年間を無駄だったって言った。
それが私は許せない』
侑「俺は知らんそんなこと。けど弱いメンタルでこっから先やってけんのか言うてんねん。
やめるなら今やで」
角「侑、言い過ぎ」
侑「八つ当たりすんなや。自分が弱いからって俺に当たんなや。何をそんなに怒ってるん」
侑は角名の言うことも聞かずに、Aに詰め寄る。
侑「なあ?A『うるさい!』
突然、Aご声を荒げた。
『自分が八つ当たりしてることくらい知ってんの!!!
けど!けど、!冷静でいられるわけないやん!!
今だって!信介は目を覚ましてないのに…!苦しんでるのに!
なのに私はミスばっかして…!こんなん、冷静でいられるわけ…』
Aはポロポロ涙を流し始めた。
『私の、せいなのに…全部私が悪いのに、。信介は試合に出られなくて、今だって辛い思いしてるんや。
なのに、私は、!』
侑は少したじろぎ、Aの手首を掴む手を緩めた。
『恩知らずにも、程がある、。
なんで、信介が試合出なかったんやろう。
なんで、信介じゃなくて私がここにおるんやろう、
なんも役に立たん私があっても、意味ないのに。
ごめん、ホントに、ごめん。
本当は私が信介が今までやってきたことを、私が、今日やらないとって、分かってた。
けど、できなかった。私は、できなかったんや。
それどころか、みんなの足を引っ張った。
ごめん』
この場にいる全員が、一斉に黙った。
Aが、こんな思いを抱えていたなんて誰も知らなかった。
辺りがしんと静まり返った。
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パエリヤさん(プロフ) - モモさん» 主が北さんの優しさが好きすぎて妹を甘やかす描写ばかり書いてたらいつのまにかシスコンに変化してましたね笑青城も出す予定なんで出てきたら思う存分叫びましょう✨ (2023年3月19日 19時) (レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
パエリヤさん(プロフ) - toratora10さん» よくお分かりで…けど妹ちゃんはメンタルゴリラなんで多分大丈夫です笑まあ普通に友達もいますし、地雷になって闇堕ち的な感じにはならない予定です!笑 (2023年3月19日 19時) (レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
toratora10(プロフ) - バレー部員以外全生徒から妹ちゃんいじめられるのは地雷になりそう (2023年3月19日 18時) (レス) @page16 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
モモ - 北さんのシスコンがすごすぎるw稲荷崎好きなのでうれしいです!青葉城西も出来たら叫びます|д゚) (2023年3月19日 16時) (レス) @page16 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
パエリヤさん(プロフ) - 梅雨草むあさん» かなりヒャッホーな読者様ですね笑大歓迎でございます✨お気に入りありがとうございます!治と角名と侑の「は」も気に入っていただけて嬉しいです💕授業頑張ってください笑 (2023年3月14日 19時) (レス) @page7 id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パエリヤさん x他1人 | 作成日時:2023年3月11日 20時