みんな大好き北さんの妹【稲荷崎】

北さん ページ28

　
　
北「……」


侑「サム聞いてや。さっきから北さんが虫の息なんやけど」(小声)


治「仕方ないやろ、Aおらへんのやし」(小声)


角「侑が励ませばいいじゃん」(小声)


銀「せや、行ってこい侑」(小声)


侑「なんでやねん！！」


北「そこなに喋っとんのや。さっさと練習再開せぇ」


侑「はっはひ！」


角「こっっっわ」(小声)


信介は言うまでもなく、落ち込んでいた。

理由はもちろん、Aがいないから。


銀「めっちゃビリビリしとんな」


すると、


ア「北〜！スマホ鳴ってんで〜って速ァ！」


アランが信介を呼ぶと、一瞬で信介がやって来た。


そして画面を見て、穏やかな表情に急変した。


角「(…ほわっとしてる…！)」

侑「(なんていうか…ほわって感じになっとる…)」

治「(なんかほわっとしとんな…)」

銀「(き、北さんがほわっとる…！)」


北「すまん、ちょっと抜けるな」


信介はそのままほわっとした表情で、体育館を抜けた。

明らかに声色が明るくなって、なんというかほわっとした表情をしていた。



北「電話ってどしたん」

『急にごめん！部活中だったよね？』

北「ええんや」

『めっちゃビックニュースあってさ！もう宮城には行かずに帰ろうと思うわけ！』

北「今から帰って来てや」

『は？今から？』

北「今日中に帰って来れるやろ」

『えっいやそうだけど…私せめて明日に出発を「今から帰って来てや」

『はい』


信介の圧にやられ、Aは今から帰ることを決意した。


電話が終わり、信介が体育館に戻るとアランが話しかけた。


ア「電話誰だったん」


北「Aや」


ア「(だからほわっとしとったんか…)」

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