みんな大好き北さんの妹【稲荷崎】

テスト結果　1 ページ23

ーノーサイドー
　
　
北「侑、これどーゆーことなん？」


男子バレー部の部室。治、侑、角名、銀島、Aは信介に呼び出された。


2年とAは、正座をして俯いている。


微かに見られる冷や汗が、信介の恐ろしさを物語っていた。


信介がにこっと笑いながら侑に問いかける。


侑「これって…」


北「これや」


信介はスマホに映したある画像を突きつけた。


侑「げ…ッ」


北「全部赤点なんてええ度胸やなあ、侑？」


侑「サムゥゥゥ！！！なんで俺の点数撮ってんねん！！いつ撮ったんや！！！」


治「お前が風呂入ってる時暇やったから」


侑「暇でもこんなん撮るな！！ほんで北さんに送んなや！！」


北「治、角名は赤点一個、銀島は二個か。で？なんでAが呼び出されたのかは分かっとるか？」


『…重々承知しております』


北「それならええんや。
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　

　
　
　
　

なんで侑より悪いん？特に国語、英語、数学や」


侑「俺より…悪い…？」


治「…Aが？」


角「あんな自信満々に双子のことおバカちゃんボーイズとか呼んでたのに…？」


銀「ホンマに…？」


『確かに悪いけど！これは仕方がないことだと思う！！！』


いつもは妹に激甘な信介だが、今回ばかりは静かに怒っていた。


北「ほな英語の答案用紙見せてみ」


Aは信介に英語のバツだらけの答案を手渡した。

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
信介と2年メンバーはこれを見て絶句した。
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　


銀「……なんで全部筆記体なん」



　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
『そりゃ思うでしょ！？？なんも書いてないんだから！！迷いに迷って全部筆記体で書いたらこの始末！！！！！ホントにおかしい！！！』


侑「おかしいのはお前やァァァ！！普通に考えてわかるやろ！！馬鹿なん！？？」


『侑は黙ってろこの赤点野郎がァァァ！！』


北「…全部合ってんのに…勿体ない」


角「天才だからこそ考えすぎるんだな…」

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